原油先物は上昇、米利下げ観測の高まりが支援

Colleen Howe

[北京 6日 ロイター] - 原油先物はアジア市場序盤の取引で上昇している。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げに踏み切るとの観測が高まったことが背景。

北海ブレント先物は、0103GMT(日本時間午前10時3分)時点で0.27ドル(0.34%)高の1バレル=78.68ドル。米WTI先物は0.36ドル(0.49%)高の74.43ドル。

ロイターが5月31日から6月5日に実施した調査によると、エコノミストの3分の2近くが9月の利下げを予想している。

利下げは借入コストを低下につながり、経済活動を刺激し、石油需要を押し上げる可能性がある。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)によると、市場関係者は米国の在庫統計を受けた売りは行き過ぎと考えている。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した5月31日までの1週間の米原油在庫は、アナリスト予想の230万バレル減に反して、120万バレル増加した。これを受けて原油先物は一時、売りが優勢となっていた。

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