ラグビーあす決勝! 長崎北陽台と長崎北 長崎北は2年ぶり 長崎県高総体第5日 

【ラグビー準決勝、長崎工-長崎北】前半10分、ゴールラインに迫る長崎北のフッカー高元=県営放虎原ラグビー場

 第76回県高校総合体育大会第5日は5日、大村市の県営放虎原ラグビー場でラグビーの準決勝が行われ、第1、2シードの長崎北陽台と長崎北が決勝(7日12時20分・長崎市ベネックス総合運動公園かきどまり陸上競技場)に進んだ。長崎北陽台は11大会連続、長崎北は2年ぶりの決勝進出。
 長崎北陽台-長崎南山は、総合力で上回る長崎北陽台が11トライ(10ゴール)の猛攻。75-0で長崎南山を退けた。長崎工-長崎北も、長崎北が持ち味の展開力を生かして11トライ(8ゴール)を奪い、71-5で快勝した。
 第6日は6日、雲仙市の県立百花台公園サッカー場でサッカーの準決勝を実施する。

◎長崎北 持ち味の展開力発揮
 長崎北は2年生主体のバックスが持ち味の展開力を発揮。長崎工を71-5で退けて、1月の県新人大会、4月の全国7人制県予選に続いて決勝に進んだ。
 前半1分、主将のプロップ福田が先制トライを決めた後は、SO向井、CTB松﨑、FB平を中心にしたバックスが躍動。長崎工のディフェンスの隙を逃さずにトライを積み重ねた。準々決勝でシード校の諫早農を倒してきた長崎工はスクラムや密集戦で健闘。前半24分、FWがモールを押し込んで1トライを返したが、長崎北の速い攻撃を止められなかった。
 決勝の相手は県新人大会で大敗した長崎北陽台。向井監督は「強いのは分かっているので、フィジカル勝負はできない。反則を減らす、ディフェンスをやるを徹底する」、福田も「北陽台戦を目指して頑張ってきた。ディフェンスからアタックにつなげて、ロースコアに持ち込みたい」と雪辱を期していた。

◎長崎北陽台 「圧倒して勝つ」実践

 優勝候補筆頭の長崎北陽台は長崎南山に75-0で快勝。主将のナンバー8下田は「去年の花園予選決勝(引き分け抽選の結果、長崎南山が花園出場)で負けて以来の対戦だったので、今度は圧倒して勝とうとみんなで言ってきた」と胸を張った。

【ラグビー準決勝、長崎北陽台-長崎南山】前半6分、長崎北陽台のナンバー8下田が左中間に先制トライ=県営放虎原ラグビー場

 下田、ロック田﨑凛、CTB中田の高校日本代表候補トリオをはじめ、CTB新垣、フランカー尾﨑、プロップ田中らが前に出続けた。牟田、田﨑果のHB団は安定してゲームメーク。ベンチメンバーを多数投入した後半10分以降も、攻撃の手を緩めずにトライを重ねた。長崎南山も高校日本代表候補のプロップ本山を軸に突破口を開こうとしたが、長崎北陽台の守備網は崩れなかった。
 この日、チームが共有していたテーマは「ゼロに抑える」。品川監督は「まだ一人一人が弱いけれども、無失点は良かった。組織的なディフェンスはまあまあできていた」と一定評価していた。

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