この夏注目!「フリーエージェントの名監督」8名

2023-24シーズンが終わり、各クラブは来季に向けての準備をスタート。その中でまずは監督を決めなければチーム全体の構想も決まらない。

今回はそんな中で「この夏フリーエージェントの状態にある名監督」をご紹介する。

ジネディーヌ・ジダン

これまで率いたクラブ:レアル・マドリー、レアル・マドリー・カスティージャ

レアル・マドリーをチャンピオンズリーグ3連覇、リーガ2回優勝に導いたジネディーヌ・ジダン監督。カルロ・アンチェロッティの下でコーチングを学んだ彼は、スター揃いのチームをタイトルに導く能力に長けている。

史上最高のサッカー監督かと言えばそうではないかもしれないが、実力のある個人をまとめること、重要な試合に強いことは間違いない。

かつてユヴェントスやマンチェスター・ユナイテッドの監督就任が噂されたこともあるが、それについては実現せず。ディディエ・デシャン監督の後任としてフランス代表の指揮官になることが妥当な道か。

チャビ・エルナンデス

これまで率いたクラブ:アル・サッド、バルセロナ

その年代で最も優れた偉大な選手だったチャビ・エルナンデス。中盤からゲームをコントロールするビジョンは、まさにピッチ上の監督のようだった。

彼が憧れたジョゼップ・グアルディオラのように監督としてもその才覚を発揮するかと思われていたが、バルセロナでは2年で解任されるという苦しい結果となってしまった。

ただそのなかで多くの若手を発掘し、経済的に難しいクラブを上位に留めた力は評価できる。どこか他の場所でリベンジの機会は訪れるだろうか。

デイヴィッド・モイーズ

これまで率いたクラブ:エヴァートン、マンチェスター・ユナイテッド、サンダーランド、ウェストハムなど

プレミアリーグで長く指揮を執ってきたデイヴィッド・モイーズ監督。マンチェスター・ユナイテッド時代は大失敗に終わったが、アレックス・ファーガソンの後を次ぐことは誰にも簡単なものではなかった。

その後のウェストハムでの指揮で再び監督としての評価を上げ、UEFAカンファレンスリーグの優勝も経験。今季もデクラン・ライスが引き抜かれるなかで9位にチームを留め、危機を逃れている。

今季限りでウェストハムを退任することが決まったが、安定性を求める様々なクラブからオファーが舞い込むことだろう。

グレアム・ポッター

これまで率いたクラブ:スウォンジー・シティ、ブライトン、チェルシーなど

ビッグクラブでの仕事で失敗してしまったという点で言えば、デイヴィッド・モイーズに近い立場であるかもしれないグレアム・ポッター。ブライトンで攻撃サッカーの基礎を作った指揮官は、新たなオーナーの下で混乱状態にあったチェルシーで大失敗した。

無秩序かつ奇妙な補強の数々でぐちゃぐちゃになったチームをシーズン途中から扱うことになったというのは、彼にとってはまさに不運。結局成績不振で解任され、その後はクラブを率いていない。

しかしそろそろ彼にも現場復帰の噂が流れている。ニューカッスル・ユナイテッドへの就任やデ・ゼルビ監督が退任するブライトンへの復帰説もある。また、イングランド代表という話も…。

ヨアヒム・レーフ

これまで率いたクラブ:シュトゥットガルト、カールスルーエ、ドイツ代表など

2006年から2021年まで長くドイツ代表を指揮したヨアヒム・レーフ監督。同国で最も長い在任期間を持っている指揮官で、2014年のワールドカップでは優勝も経験している。

クラブレベルではシュトゥットガルトやフェネルバフチェ、カールスルーエなどを率いてあまり成功を収めていなかったが、国際舞台で監督としての腕を上げてきた。

64歳になったレーフ監督が再びクラブチームを率いたらどうなるのか、それに興味を持っているファンは多いだろう。

オレ・グンナー・スールシャール

これまで率いたクラブ:モルデ、カーディフ・シティ、マンチェスター・ユナイテッドなど

オレ・グンナー・スールシャール監督は、マンチェスター・ユナイテッドをかつてのような栄光の日々に引き戻せなかった指揮官かもしれないが、そのときのチームに必要だった安定感をもたらした。

欠点はあったかもしれないが、彼が残した勝率はエリック・テン・ハフやアレックス・ファーガソン、ジョゼ・モウリーニョに次ぐものだった。

彼はこの春バイエルン・ミュンヘンの指揮官になるという噂があったが、それについては実現しなかった。果たしてどこのクラブを率いることになるだろうか。

マッシミリアーノ・アッレグリ

これまで率いたクラブ:サッスオーロ、カリアリ、ミラン、ユヴェントスなど

多くの人々からサッカー界の偉大な戦術家とみなされているマッシミリアーノ・アッレグリ。今季ユヴェントスをコッパ・イタリア優勝に導いた2日後に解任され、フリーエージェントになった。

報道によれば彼の試合中の行動やクラブ幹部との度重なる衝突が原因だったとされているが、現場で見せていた彼の指導については疑いの余地はない。

イタリアではあらゆるタイトルを獲得してきた彼であるため、他のヨーロッパの国に進出する可能性が高いと言われている。サウジアラビアのクラブは熱視線を送っているだろうが…。

マウリシオ・ポチェッティーノ

これまで率いたクラブ:サウサンプトン、トッテナム・ホットスパー、PSG、チェルシーなど

トッテナム・ホットスパーでは長い在任期間のなかで素晴らしい指揮を見せたマウリシオ・ポチェッティーノ監督。しかしその後はビッグクラブに翻弄されている。

パリ・サンジェルマンではスター揃いの個性的なチームをまとめられず、今季のチェルシーではいいところもありながらも中位に沈んでしまった。

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ポチェッティーノ監督がこの経験を経てどのクラブを率いることになるのかは興味深い。マンチェスター・ユナイテッドが狙っているという噂もあり、オファーには事欠かないだろう。

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