【梅雨のカビ対策】「プロの掃除業者」VS「自分で」コスパがよいのはどっち?

カビ対策を業者に依頼するといくらかかる?

家の中でカビが生えやすい場所には、浴室、キッチン、エアコンの内部などがあります。これらのカビ対策を清掃業者に依頼した場合の費用は、場所や広さ、汚れ具合によって料金が異なりますが、一般的な相場は表1の通りです。

なお、ここで紹介した費用は基本料金のため、出張費や掃除の範囲が広がった場合など、オプション料金が発生することもあります。

表1

※筆者作成

清掃のプロである清掃業者に依頼すると、専用の機材や洗剤を使い、ていねいにクリーニングするため、仕上がりがきれいです。また、カビの発生原因となる汚れも取ってくれるなど、清潔な状態が長持ちする期待ができます。

自分でカビ対策をする際の費用は?

カビ対策を自分で行う場合のコストは、清掃業者に依頼するのに比べてかなりおさえられます。自分で行う場合、市販のカビ取り剤や掃除用のグッズなどを用意することになります。

これらをそろえても、数百円~数千円程度の出費でおさまるのが一般的です。多少の手間や時間はかかっても、コスト面を考えると自分で行う方が節約になるのは間違いないでしょう。

しかし、自分ではカビ取りできない部分があること、完全にカビを取り切れない可能性があること、またすぐにカビが繁殖してしまうことがある点がデメリットといえます。

カビの繁殖を防ぐには?

カビ対策にかかる時間と手間、費用を減らすには、日頃のカビ対策が重要です。カビの胞子は空気中に漂っていますが、生育しやすい環境条件が整うことで繁殖しやすくなります。

東京都保健医療局「食品衛生の窓 カビQ&A」によると、カビの発育には、栄養源、水分、温度、酸素の4つの要素によって影響を受けるとされています。

カビを増やさないためには、この4つの要素がそろわないように対策をする必要があります。具体的には、温度や酸素についての対策は簡単ではないため、湿度や、カビの栄養源になるほこりや汚れの対策を中心に対策します。

__・掃除をまめにしてほこりや汚れを取り除く
・換気扇を回したり窓を開けたりして、換気する
・除湿器やエアコンを利用して湿度を下げる
・マットレスなどを敷いたままにしない
・クローゼットや押し入れなどの密閉空間や部屋の風通しをよくする
・結露に注意する__

もしカビが生えてしまったら、放置せず除去し、除去後は消毒用エタノールなどを使用してカビの再発を防ぎましょう。

自分で行うほうがコストをおさえられる。日常的にカビを増やさないことが大切

清掃業者に依頼することで、自分ではできない場所までクリーニングできる、きれいな状態が長持ちするといった効果が期待できます。

しかし、自分でカビの除去をすれば手間はかかるものの、業者に依頼するよりもかなり費用をおさえられるでしょう。カビは、カビの繁殖に適した湿度や温度に加え、カビの栄養になる汚れやほこりがあることで増えます。

カビが好む環境にしないように普段から注意して対策を行い、カビの発生を少なくできれば、業者へ依頼したり、自分でカビ取りをしたりする頻度も減り、カビ除去に必要なコストを下げられるでしょう。

出典

東京都保健医療局 食品衛生の窓 カビQ&A

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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