父の日、令和のパパが一番ほしいのは「感謝の言葉」

父の日調査レポート

キッズラインは2024年6月3日、「父の日」に関するアンケート調査の結果を発表した。父親の多くは育児に関して積極的で、なおかつ今後より多くの時間を育児に充てたいと考えている傾向にあるが、「長時間労働・残業の常態化」が障壁となっていることが明らかになった。

調査は2024年5月17日~27日にかけて、0~17歳の子をもつ父親を対象にインターネットで実施した。有効回答数は265名。

父の日のプレゼントにほしいものの1位は「感謝の言葉や手紙・手作りの品」20%となった。2位は「家族みんなで過ごす時間」18.9%、3位は「何もいらない」16.6%、4位は「自分だけの時間」15.1%となった。いずれも高価な物ではなく時間や言葉といった心の充足感を求める項目が上位にランクインした。

「自分だけの時間」と回答した人に、何をしたいか聞いたところ最多は「マッサージ・整体」17.5%、ついで「何もせずに過ごす」15%、「趣味に没頭(楽器演奏・創作など)」10%となった。

「母の日」に母親がほしいものと比較すると、父親と母親の回答で特徴的な違いがみられるのは、「自分だけの時間」と「家族みんなで過ごす時間」。「自分だけの時間」は父親15.1%に対し母親35.5%と、母親に対して父親の回答数が少なくなっている。また「家族みんなで過ごす時間」は父親18.9%に対し母親は8.8%で、10.1%ほど父親の回答が多くなった。父親は母親と比べ「自分の時間よりも家族との時間」を選ぶ人が多かったことがわかる。

育児への関わりについて「十分に関われていると思う」「ある程度は関われていると思う」を合計すると父親の75.5%が「自分は育児に関われている」と感じていることがわかった。また49.1%が今後「もっと育児に時間をあてたい」と回答。令和の父親は多くが育児に関して積極的で、なおかつ今後より多くの時間を育児に充てたいと考えている傾向にあることがわかる。

一方、47.6%が「父親が育児すること」に障壁を感じると回答している。障壁になっていると思うことの最多は「長時間労働・残業の状態化」45.2%で、「仕事の責任が大きく代替人員がいないこと」34.9%、「職場の人手不足」27%と続く。「男性が育児をする」ことへの上司世代の無理解も悩みの種といったコメントも寄せられているという。

中川和佳

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