ドジャース・大谷翔平、5戦ぶり15号弾!新人王候補の100マイルを打ち砕く

Ⓒゲッティイメージズ

力と力のぶつかり合い

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現地時間6月5日(日本時間6日)、敵地で行われたピッツバーグ・パイレーツ戦に「2番・指名打者」で先発出場。3回の第2打席に5試合ぶりとなる今季15号の本塁打を放った。

この日の相手はメジャーデビューから4戦2勝、負け知らずのまま好投を続けている注目の22歳右腕ポール・スキーンズ。強力ドジャース打線相手にも臆することなく、先頭のムーキー・ベッツに対しては3球続けて100マイル(約160キロ)超の速球を投げ込み、最後はスライダーで空振り三振。

続く大谷に対しても3球すべて速球勝負、163キロ・161キロ・162キロで空振り三振。立ち上がりから圧巻のパフォーマンスを見せて本拠地のファンを魅了していく。

対するドジャースは先発ジェームズ・パクストンが誤算。味方の守備のミスもあったとはいえ、2回に6安打を浴びて7失点。2回途中での降板を余儀なくされた。

一気に劣勢の状況となった中、直後に反撃の狼煙をあげたのが大谷のバットだった。

二死一塁で迎えた第2打席。160キロ超の速球を2回空振りして追い込まれるもフルカウントまで持ち込み、6球目の161キロをついに捉える。センター方向へ高々と舞い上がった打球は、そのままフェンスを越えてバックスクリーンへと吸い込まれた。

現地5月29日のメッツ戦以来、5試合ぶりの一発は打球速度105.6マイル(約169.9キロ)、飛距離は約126.4mを計測。22歳右腕の剛球を6度目のスイングでついに捉え、打ち砕いた。

大谷は5回の第3打席でもスキーンズの157キロをライトへと弾き返し、この日は5打数2安打2打点。チームも5回から8回まで毎回得点を挙げてパイレーツに迫ったが、5回裏に中押し、7回裏にダメ押しと追加点を許して6-10で敗れた。

この試合を終えた段階での大谷の打率.322はリーグ3位、本塁打15は同2位、打点40は同6位タイ。OPS.988はリーグトップに君臨している。

一方、スキーンズは5回3失点で今季3勝目。デビューからの連勝を3に伸ばした。現地4日に『MLB.com』内で公開された担当記者による新人王予想の投票結果でも、今永昇太(カブス)と山本由伸(ドジャース)に次ぐ3位にランクインするなど評価うなぎ登りの右腕。快進撃はどこまで続くのか、今後も要注目だ。



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