再渡米の勝みなみ 不在の全米女子オープンは「悔しいけど刺激もらえた」

勝みなみは再渡米してリスタート。キャディのトム・ワトソンさんの娘さんと(撮影/村上航)

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 事前情報(5日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

勝みなみは5月の「みずほ アメリカズオープン」2日目に腹痛のため途中棄権した。コースを去ってから一時帰国し、不本意な形で突入した2週間のオフ。最初の週は時差ボケにも身を任せて、「朝の3時半、4時半なんかに起きてトレーニングに行ったり」と状態を整えた。

開幕2日前のプロアマ戦でコースチェック(撮影/村上航)

国内でラウンド漬けだった2週目、期間を同じくして米国では「全米女子オープン」が行われていた。勝は5月、米国での予選会を突破できず、世界ランキング上位者の資格も得られないまま本戦出場権を逃した。日本勢9人の米ツアーメンバーのうち、ただ一人メジャー第2戦の舞台に立てなかったが、試合の様子は日々スマートフォンで確認。

「出られなかったのは悔しいですけど、みんな頑張っていてすごい刺激をもらえた。(笹生)優花が優勝できて私もうれしかった。しぶこ(渋野日向子)も2位で。自分も頑張ろうという感じになれたので。すごく良い1週間だった」と気持ちを高めて3日(月)に再渡米した。

全米女子オープンには出られなかった(撮影/村上航)

仕切り直しの試合は昨年、15位で終えた3日間大会。「予選も通過したので悪い印象はない」というコースは6190ydと短く、「本当にウェッジ次第。バーディをどれだけ重ねて、どれだけ粘れるか」とスコアの伸ばし合いを覚悟している。

昨年も出場した大会(撮影/村上航)

グリーンの芝目が1年前よりも強い印象で、カップに入れるだけでなく、周辺から寄せるのにも苦労しそう。「止まったり、止まらなかったり。落ちたところの傾斜によっても変わる。結構ポコポコしている。パットが特にはねて、真っすぐ打っても左右に切れてしまう。ただ、たくさん気にしてもゴルフはできなくなるので切り替えていきたい」。ストレスをできるだけ蓄積せず、前向きにホールを進めていく。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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