FC東京DFが試合前のゲン担ぎ告白…ピッチ内外での決意「トイレ掃除からしっかりやりたい」

広島戦に出場した徳元悠平【写真:Getty Images】

先発出場したDF徳元悠平が試合を振り返った

FC東京は6月5日にホームの味の素スタジアムでルヴァンカップのプレーオフラウンド第1戦を行い、サンフレッチェ広島に1-2で敗れた。この試合に先発出場したDF徳元悠平は左サイドバック(SB)でフル出場し、惜しいボレーシュートを放ち、ロングスローでなど見せ場を作ったが、勝利に導くことはできなかった。

日本代表にDF長友佑都、U-23日本代表にDFバングーナガンデ佳史扶が招集されたことで巡ってきた出場のチャンス。「なかなか出番がないなかで、ルヴァン(での出番)を信じてやってきました」という徳元は、90分を通して徳元は良いパフォーマンスを随所に見せ、存在感を放った。

しかし、敗れたことで「もっと自分のところで何かできましたし、起点になれたところだったり、出口になれたところもあったので、もう一回映像を見てやれるシーンを増やしていきたい。3日あれば大丈夫だと思いますし、代表選手がいないからと言われないように、もう1回気を引き締めてやりたいなと思います」と、第2戦に向けて切り替えた。

この試合、悔やむべきは先制点を献上したこと以上に、2点目をその直後に招いたことだろう。それでも「もうロッカールームで修正しました。しっかり重たい空気で『どうするんだよ』ってテルくん(仲川輝人)が言ってくれましたし、そこに関しては修正できているので、次の試合でしっかりやるだけ。下を向いている選手もいないですし、広島で勝って突破ができれば、この負けを帳消しにできると思うので、まずはしっかり休みたい。みんな『やるぞ』っていう気持ちの方が強いので、良い準備をしたい」と、力を込めた。

今シーズン、FC東京は長友やバングーナガンデといったサイドバックが得点に絡めている。後半21分には、徳元にもチームを同点に持っていくチャンスがあったが、左足で放ったボレーシュートは相手DFにブロックされてしまう。

「決めたかったです。ずっと『来い!』と思ってあの位置に立っていまさしたし、そこを決められるか、決められないかだと思うので」と、徳元は唇を噛み、「もう1回、トイレ掃除からしっかりやりたいです」と宣言した。そして、戸惑う報道陣に対して「毎試合前に、やっているんです。もっと隅まで見て、掃除します。しっかり運を引き寄せたい」と説明した。

ルヴァンカップがなくなれば、リーグ戦で出場機会を得られない選手たちにとってはアピールする機会もなくなってしまう。あと一歩届かなかったゴールと第2戦での逆転勝利のために、徳元はピッチ内外でできることはすべてやる決意だ。(河合 拓 / Taku Kawai)

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