スターシップ、4度目の打ち上げは今夜9時–「海への軟着水」達成できるか注目(ライブ配信あり)

Space Exploration Technologies(SpaceX)は日本時間6月6日夜9時、「Starship」(スターシップ)の4回目の軌道打ち上げ試験を実施する。前回の試験では軌道投入に成功しており、4回目は制御された地球大気圏への再突入と、メキシコ湾上への軟着水の成否が焦点となる。

Starship

Starshipは最大で100人を宇宙に運べる超大型宇宙船で、第1段ブースターの「Falcon Heavy」とともに打ち上げられる。Starship、Falcon Heavyともに垂直着陸による再使用が可能で、打ち上げコストの劇的な低減を図る。全長はStarship単体で約50m。Falcon Heavyと組み合わせた状態では121mだ。

月面や火星への垂直着陸も可能とする構想で、米航空宇宙局(NASA)が中心に進めているArtemis(アルテミス)計画では、月着陸船にStarshipを用いる計画だ。このため、Starshipの開発が遅延すれば、アルテミス計画も遅延することになる。

さらに、Starshipを単体の宇宙ステーションとして利用したり、燃料を満載したStarshipを軌道上に浮かべて燃料タンクとして利用する構想もある。このほか、地上のポイント・トゥ・ポイント輸送にも使用でき、この場合は東京とニューヨーク間を約37分で結べる。

打ち上げの模様はX(旧Twitter)で30分前からライブ配信される。X以外のプラットフォームでのライブ配信は実施されない。

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