医療活動の医師 ガザ地区の悲惨な現状伝える特別授業

パレスチナ・ガザ地区で医療活動にあたった医師がきょう札幌の小学校で児童を前に特別授業を開きました。

講師を務めたのは民間の国際医療援助団体「国境なき医師団」日本支部の会長で札幌医大出身の医師中嶋優子さんです。中嶋医師は昨年末、紛争が続くパレスチナのガザ地区に赴き、医療活動に従事しました。授業には札幌の北野台小学校の6年生およそ80人が出席しました。

(中嶋医師)「蘇生室という本当に死にそうな一番重症の人たちが来る部屋で働いていました」

授業では紛争地や難民キャンプで医師が遭遇する「救う命に優先順位をつけなければならない事態」などを児童が疑似体験しました。

児童たちは「(敵味方関係なく)どっちとも助けたいと考えました」「食料が足りてなかったり水が足りてなかったり、いろいろな大変な気持ちとか、つらい気持ちを知って自分も何とかしたいと思った」などと話していました。

中嶋会長は「自分たちと同じような子供たちがすごく大変な状況にいて自分たちにもできることがあるんだと(知ってもらえた)」

中嶋医師は、ガザ地区での医療支援には即時停戦が必要と訴えました。

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