史上最強664馬力! 電動化&全輪駆動で歴代最速を実現するシボレー「コルベット E-Ray」を発表

ゼネラルモーターズ・ジャパン(略称:GMジャパン)は、「シボレー コルベット」史上初の電動化&全輪駆動モデル「シボレー コルベット E-Ray(イーレイ)」を2024年6月1日に発表した。また、予約注文受付を全国のシボレー正規ディーラーネットワークで2024年6月7日(金)から開始する。

フロントをモーターで駆動して、0-96km/h加速性能は2.5秒

「シボレー コルベット」は米国を代表するハイパフォーマンススポーツカーで、初代コルベット(C1)のデビューから70年以上の歴史を持つ。

8代目となる現行モデルは、2019年7月に発表。それまでFRのレイアウトを貫いてきたが、このモデルでミッドシップ(MR)に変更され、大きな話題を呼んだ。

筋骨隆々のフォルムに磨きを掛けて、アメリカンスポーツの象徴的存在に君臨。

そして今回登場した「コルベット E-Ray」は、162psのパワーを誇るモーターをフロントアクスルにを駆動し、502psの6.2 L自然吸気V型8気筒エンジンがリアアクスルを駆動する「eAWD(電動化による全輪駆動)」を搭載している。

時速60マイル(約96km/h)到達までわずか2.5秒というコルベット歴代最速の加速力と、システム総合最大出力664psものかつてない卓越したパフォーマンスを実現した。

シボレー コルベット E-Rayは、モーターがフロントアクスルを、V8エンジンがリアアクスルを駆動する画期的な駆動システムである「eAWD」を搭載する。

センタートンネルには1.9kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーが配置され、最大出力162psと最大トルク125Nmを発揮するフロントモーターに電力を供給する。

この駆動用リチウムイオンバッテリーは、プラグインハイブリッドのような外部給電式ではなく、エンジンが稼働した状態で、26km/h以上での走行時や減速時にフロントモーターを使用して充電される。

センタートンネルには1.9kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーが配置。フロントモーター(写真右側)に電気を送る。

一方、リアアクスルはミッドシップにレイアウトされた自然吸気6.2L OHV V型8気筒「LT2」エンジンが、ハイパワー、低中回転域からの力強いトルク、特有のエンジンサウンドを生み出す。

また巡航時などは前述のモーターがアシストすることで、より多くの場面でアクティブフューエルマネジメント (4気筒モード)の使用を拡大。燃料消費を抑えつつ、必要な時には瞬時に4輪全てのタイヤで加速する。

エンジンは従来から採用されていた自然吸気6.2L OHV V型8気筒「LT2」。エンジンだけで502psを発生する。

「eAWD」は路面状況、車速、ステアリングの角度を常に計測し、フロントアクスルとリアアクスルの動力配分を瞬時に最適化。この革新的かつ唯一無二のパワートレーンは、エンジンとモーターが互いを補完しあうことで卓越したトラクションを発揮する。

ユニークな特長として、エンジンとモーターには機械的な繋がりは一切なく、それらを緻密に制御することで抜群の安定感とドライバビリティを提供するとともに、コルベット史上最速の加速力を実現している。

アメリカンスポーツカーならではの魅力であるハイパワー自然吸気V8エンジンのダイレクト感を味わえる、全く新しいスタイルの電動化されたコルベットが誕生した。

天候やシーズン、道路条件に左右されることなく、あらゆるシーンで最高のドライビングエクスペリエンスをオーナーに届ける。

フロントをモーター、リアをエンジンで駆動し、優れたトラクション性能を発揮する。

モーターのみでの走行も可能で、早朝などのお出かけも安心

さまざまなシーンで理想のドライビングを実現する、ツアー/ウェザー/スポーツ/レーストラック/マイモード/Zモード/ステルス/シャトルの8つの専用ドライブモードを搭載。

このうち「ステルスモード」を選べば、電気モーターのみの駆動が可能。住宅街や早朝など静かに走行したい場合に効果を発揮する。上限速度は約72km/h、最大航続可能距離は約4.8~6.4km。上限速度を超えたり、アクセルを強く踏み込んだりした場合は自動的にエンジンが始動する。

ドライブモードスイッチにより、8つの専用ドライブモードから選択可能。

センタースクリーンに配置されたインフォテインメント内の専用装備「E-RayパフォーマンスApp」が、走行中のモーターとエンジンの動きなどのパフォーマンスデータをリアルタイムで表示。ドライビング中のあらゆる挙動がコクピットからモニタリング可能だ。

日本仕様はミシュラン パイロット スポーツ 4 Sサマータイヤと、E-Ray専用チューンのマグネティックセレクティブライドコントロール付きZERパフォーマンスサスペンションを組み合わせた「ZERパフォーマンスパッケージ」を標準装備。ハンドリングとグリップ力を飛躍的に向上させている。

さらに、対フェード性の向上とバネ下重量を大幅に軽減する、ダークグレーメタリックキャリパー&カーボンセラミックブレーキが、専用サスペンションとともに優れた安全性とドライバビリティだけでなく、高い快適性をサポートする。

また、歩行者と自転車にも対応したフロントオートマチックエマージェンシーブレーキや、レーンキープアシストおよびレーンディパーチャーウォーニングといった車線維持支援システムなど、GMが誇る先進の安全装備を搭載することで、より安全かつ快適なドライブを実現する。

カーボンセラミックブレーキを奢り、軽量化と耐フェード性の向上を実現。
専用のサスペンションを装着し、ハンドリング性能の向上だけでなく、快適性も確保する。
アメリカンスポーツの王道を行くマッシヴなフォルムは、圧倒的な存在感を持つ。

「コルベット Z06」と同様のワイド&ローボディを採用。エッジを効かせたシャープなボディラインは、ダイナミックでパワフルなプロポーション、堂々たるアピアランスをさらに際立たせるとともに、ワイドなタイヤによるグリップ力向上にも寄与している。

さらに、フロントインテーク、サイドインテークトリム、リアバンパートリムなどのアクセントパーツは一体感あるボディ同色仕上げとなる。

また、「E-Ray」専用デザインのパールニッケル鍛造アルミホイールが足元を彩り、グランドツアラーの最高峰にふさわしい圧倒的な存在感を放つ。

スポーティなだけでなくラグジュアリーな雰囲気を漂わせるコクピット。

日本仕様には最上級グレードとなる3LZを設定。インテリアデザインには、広範囲にスウェーデッドマイクロファイバーやレザーを採用することでハイクオリティな室内空間を提供する。

ホールド性と快適性を兼ね備えたGT2バケットシート、スポーティなビジブルカーボンステアリングを標準装備し、洗練された雰囲気やダイナミックなスポーツ感を演出する。

ラゲッジスペースは、画期的なパッケージングにより、現行のコルベットとほぼ同じ、フロントとリアを合わせて約355 Lの容量を確保。実用性にも優れている。

スポーツ走行に対応できるサイドサポート性の高いシート形状を採用。
ミッドにエンジンを搭載し、その後ろにラゲッジルームを配置。荷室スペースを犠牲にしていないのは嬉しい。

先行販売の2024年納車分は抽選による販売に

日本導入モデルは、販売台数が僅少のため予約注文受付の後、お申し込み順に2025年からの納車となる予定。

また、予約申込者の中で2024年以内の納車を希望する人は、「コルベット E-Ray」(15台限定販売予定)への抽選に参加することができる。

抽選対象となる車両は、ボディカラーがリップタイドブルー メタリック、インテリアカラーがスカイクールグレーの組み合わせのみとなる。

この抽選に外れた場合も2025年以降の予約および順番は保持される。なお、2025年以降納車の車両は、ボディカラーを全5色から選ぶことが可能だ。

シボレー コルベット E-Rayのメーカー希望価格は2350万円(税込)となる。

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