日米韓の海保が初の合同訓練 京都・舞鶴沖で救助活動

日本海沖で合同訓練を行う日米韓の海保機関。手前のボートは海上保安庁、大型船は韓国海洋警察庁、ヘリコプターは米沿岸警備隊=6日午後

 海上保安庁と米沿岸警備隊、韓国海洋警察庁の初の合同訓練が6日、日本海沖で行われた。3機関が5月、連携強化に合意したことを受けた取り組み。京都府舞鶴市の北方にある日本の領海外で船舶同士が衝突して火災が発生したと想定し、3機関の巡視船や航空機を使い、人形を漂流者に見立てて救助活動を実施した。

 訓練前日の5日、3機関の船長は報道陣の取材に応じ、巡視船わかさの中根正信船長は「連携を深め、救難技術を向上させたい」と意気込んだ。米国と韓国の船長も「ノウハウを共有していきたい」と語った。

 3機関は5月、連携強化を確認する文書に署名。東南アジアや太平洋島しょ国の海上保安能力向上を支援していくとした。

© 一般社団法人共同通信社