「蚊」の季節到来 専門家「今年は早めに出ている」活発なのは25℃~30℃ 蚊のシーズンの過ごし方

メ~テレ(名古屋テレビ)

耳元で「ぷぅ~ん!」という嫌ぁ~な、あの音。今年は気温が高い影響で、すでに蚊の季節がやってきいます。

あじさいが咲き始めている名古屋市の名城公園。あじさいを楽しみながら散歩する人や親子連れなどきょうも多く人が訪れていました。そんな中…。 「きょうも刺されました」(公園に訪れていた人) そう、今年もやってきた、いやぁ~な「蚊のシーズン」。 どこからともなくやってきて、かゆみと腫れで刺されたことに気付く、厄介者です。

蚊の活動は25℃~30℃が活発

蚊の生態研究などを行う専門家に、今年の状況を聞くと。 「3月、4月と気温が高くて降水量も、そこそこあったので蚊が早めに出ている。」(害虫防除技術研究所 白井良和所長) 蚊が活発に活動するのは25℃~30℃の間。ちなみに、先月名古屋で最高気温が25℃を超えた日数は月の半分を超える17日。蚊にとって活動しやすい日が多かったと言えそうです。さらに。 「現在、親となる成虫が多いということは産卵数も多いので、(今後も発生数が)多くなる可能性がある」(白井所長) なんと、大量発生の可能性まで!!

「蚊のシーズン」の対応も早まる

名古屋市天白区にあるドラッグストアを訪ねると殺虫剤や虫よけ対策の商品が山積みに。 店でも「蚊の対策グッズ」の売れ始めが早くなったといいます。 「売り場自体はGW、連休明けくらいからはもうつくっていました。1週2週くらい例年に比べて早く動き出したなって感じはあります」(ドラッグスギヤマ天白島田店 奥村良店長) 様々ある対策グッズなかでも注目は。 「今の時期ですと、こちらのキンチョー 『シンカトリ』が売れ行き好調となっております。こちらの商品は、電源不要で、置くだけで蚊を退治できる商品です。」(奥村店長) 蚊取り線香などでおなじみ「キンチョー」が14年ぶりに「新たなタイプの蚊取り剤」として発売した「シンカトリ」。 電池や火は使わず置くだけ。空気の流れを利用し室内に薬剤を拡散させるので小さい子どもやペットがいる家庭にオススメだということです。 ほかにもワンプッシュで室内に薬剤が広がるスプレータイプや玄関先につるしておくタイプのものも売れ行きが好調だといいます。

蚊に刺されやすい人は?

今年の蚊の活動はまだ始まったばかり。家でもお出かけ先でも、やっぱり刺されたくない!そこで気になるのが刺されやすい人の特徴です。 「蚊は体温と二酸化炭素と水分という3つの大きな要素にひかれて寄って来ますので、体温が高い人、やや汗かきのタイプの人、運動とかして活発に二酸化炭素を多く出している人、あと日焼けして色黒の方、といった方が刺されやすいです。」(白井所長)

蚊への対策は、家でも外でも

外でも室内でも対策は万全にしておきたいところ。 白井所長によると、これから日焼け止めも使うことが増えますが、虫よけの効果がしっかりでるように、日焼け止めを塗ってから虫よけ剤を肌にぬること。 また家に入ってくる蚊は、部屋が暗くなってから活動するため、寝る数時間前に蚊よけ剤を撒いて室内をしっかり対策しておくのがオススメだということです。

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