赤楚衛二『Re:リベンジ』前代未聞の“大嫌われ主人公”は英断か愚策か 終盤なのに状況悪化も新境地開拓評価

赤楚衛二(C)ピンズバNEWS

6月6日、赤楚衛二(30)主演の連続ドラマ『Re:リベンジー欲望の果てにー』(フジテレビ系/木曜夜10時~)の第9話が放送される。

『Re:リベンジ』は巨大病院を舞台に権力闘争を描くドラマ。赤楚演じる天堂海斗は父親の死がきっかけで権力闘争に巻き込まれていくが、回を追うごとに好感度を落とし続ける姿が逆に注目を集めている。

「本作は当初、錦戸亮さん(39)演じる心臓血管外科医・大友郁弥が敵役で、彼に海斗がリベンジする――そんな展開だと考えられていました。特に序盤は大友が海斗の恋人を寝取ったり、海斗が何か計画する都度、先回りして妨害するような流れも多かったですからね。

しかし、回を追うごとに海斗の未熟さ、浅慮ぶりが露呈し、主人公なのにどんどん視聴者に嫌われていった。そして、第5話終盤で海斗が理事長に就任してからというもの、取り返しのつかない失態を演じ続けていて……事態は悪化の一途をたどっています」(テレビ誌編集者)

理事長就任後、海斗は自分がリクルートした医者の医療過誤(医療ミス)が原因で子どもを死なせた挙句、先の第8話ではその隠ぺいに加担。しかも、海斗の元同僚で週刊誌記者の沙耶(見上愛/23)が医療ミスを疑うも、海斗は彼女が自分に惚れていることを知ったうえで「俺が隠ぺいなんかするはずないだろ」と告げるとともに抱きしめ、キス。そのままベッドインして懐柔するという、最低すぎる行動もしている。

また、第9話予告でも医療過誤を追及する医師に海斗が「ご家族にとって最善の選択を」と脅したり、ついに医療過誤がバレたのか机を叩いて鬼のような形相を浮かべているシーンなどもあり、

《こんなに主人公が嫌いになるドラマある??》
《最終回この主人公がハッピーエンドで終わったら救いようがないな》

といった声がX(旧ツイッター)に多く寄せられている。

「『Re:リベンジ』は視聴率的にも大変厳しくなっています。テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率も、第8話は1.5%と期待を大きく裏切る低数字ですね。シナリオの影響で主人公が前代未聞の嫌われ方をしていることが、視聴者離れの大きな要因でしょうね。

主人公を応援するどころか、“早く失脚してくれ”という声も多く、赤楚さんにとって本作は2度目のGP帯主演連ドラという大事な作品だけに、“オファーを受けたことが愚策だったのでは”という声もありますね」(前同)

■役者・赤楚衛二の新境地開拓は成功か

そんな評判の芳しくない『Re:リベンジ』だが、こんな声も――。

「『Re:リベンジ』は、主人公を意図的に憎まれ役として描いているのは明白ですよね。これまで赤楚さんは温厚で爽やかな好青年の役が多かったこと、また童顔気味の甘いマスクで支持されてきましたが、今年30歳。本作は“俳優・赤楚衛二”が役の幅を広げ、ステップアップを果たすという点では成功している作品と言えるかもしれません。赤楚さんの“闇堕ち”演技を評価する声も多いですからね」(芸能プロ関係者)

『Re:リベンジ』の公式サイトでもこれまでの赤楚の経歴を紹介する記述には《今まで好青年な役や硬派な役、無邪気で人懐っこい役などで視聴者の心をつかんできた赤楚さん》と評されていた。

しかし、同ドラマが放送されたことで、

《視聴者がイライラするのは出演者が素晴らしいってことの裏返しかと》
《明るくて人がよくて笑顔が可愛いかった海斗が理事長となり権力を手にして顔立ちや目つきがどんどん変わっていく様を赤楚さんは見事に演じていると思う》
《もうこれほんとに赤楚くんの新境地だと思う海斗が苦しそうなのも上手過ぎて見てて辛くなるくらいだし悪い顔も怒りの感情表現もすごすぎて…》

と、赤楚の新境地開拓を評価する声が視聴者から多く寄せられているのだ。

「一度ついてしまったイメージを覆すのは生半可な作品では難しい。しかし、今回の『Re:リベンジ』はとても主人公とは思えない最低な言動も多く、相当振り切った脚本です。そのため、多くの視聴者が抱いてきた“赤楚=好青年”というイメージも壊すことができたと言えそうです。

物語は終盤ですが、まだ主人公のイメージが上がる気配はない。あと2話か3話、ここからどうするのか全く想像もつかない状況になっています。最終話で劇的に上がる展開があるのか、まさかの最低な主人公のまま終わるのか――いずれにせよ、赤楚さんにとってはエポックメーキングな作品になるのは間違いなさそうです。作品が終わったときに、赤楚さんを評価する声が多ければ、この仕事を受けて成功、英断だったということになるのではないでしょうか」(前同)

『Re:リベンジ』を手掛ける足立遼太朗プロデューサーは赤楚の起用をこう話している。

《権力闘争と復讐の中で欲望が徐々にむき出しになっていく主人公・海斗を演じて頂く赤楚衛二さん。これまで演じてこられた役柄とは全く違った、今までに見たことがない赤楚さんを見られるドラマになっています!》(ドラマ公式サイトより)

『Re:リベンジ』は残り数話。異常なまでに嫌われまくる赤楚衛二は、ここから何を見せてくれるのだろうか。

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