大型船のメンテナンスなどの活用に期待 日本海側で最大の「船揚場(ふなあげば)」男鹿市に完成

日本海側で最大規模となる船揚場 "船を海から陸に揚げる施設" が男鹿市に完成しました。秋田沖で洋上風力発電の事業が進むなか、作業員を風車に運ぶ船のメンテナンスなどに活用されることが期待されています。

新たな船揚場が完成したのは男鹿市の船川港です。

6年前から県と民間事業者が共同で整備を進めてきたもので、船を引き上げるレールは幅38メートル、全長約227メートルと、日本海側の施設で最大の規模です。

施設を運営する会社によりますと、ワイヤーを使った装置で重さ3000トン、全長70メートルの大型船を海から陸に揚げることができます。

6日、竣工式が行われ、関係者が今後の作業の安全を祈願しました。

佐竹知事

「周辺海域の船舶事業者に対しても修繕サービスを提供できるようになります。」

秋田沖で洋上風力発電の事業が進むなか、新たな船揚場は、作業員を風車に運ぶ船のメンテナンスでも活用が期待されています。

これまでは県内の大型船も新潟や函館の施設でメンテナンスをしなければならず、時間や費用の面で船を所有する会社にとって大きな負担になっていました。

沢木社長

「許認可関係も臨時航行許可とか、その辺も非常に時間がかかるということで、相当な効率の改善が図られるものと思っております」

新たな船揚場では、今年の秋ごろから大型船の受け入れが本格的に始まる予定です。

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