戦時中の日本にタイムスリップした少女と特攻隊員をめぐる物語を描いた話題の小説。作家が名古屋の高校を訪れ、特別授業を行いました。生徒たちが感じたのは…。
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愛知県在住の作家、汐見夏衛さんが名古屋市港区の南陽高校へ訪れました。 汐見さんの小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」は、現代を生きる中学生が戦時中の日本にタイムスリップして特攻隊員と出会い、戦争と恋を経験する物語。 Tiktokの投稿から、若い世代を中心に話題となりその後、幅広い世代から注目を集めました。
どうすれば作品から学んだことを、他の人たちに伝えられるのか
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南陽高校は、毎年、クラスごとに企業などと連携し、地域課題などの解決策をさぐる授業をしています。 今回、2年1組では「どうすれば作品から学んだことを他の人たちに伝えられるか」をテーマとすることにしました。 生徒たちは、この汐見さんとの交流を通じて、「戦争」の記憶を若い世代にも共有する方法などを学びます。
実は、南陽高校の元教員
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実は、汐見さん…7年前まで、南陽高校の教員でした。この作品も、教員時代に執筆したといいます。 「高校生に向けて書くっていう気持ちで書いていたので、南陽高校にいなかったらこの話を書いてなかったんじゃないかな」(汐見夏衛さん) 「なんで小説を書こうと思い始めたのか?」(生徒) 「本を読むのが好きな人を増やしたいなという気持ちがあって小説を書きたいなって思ったのもあります」(汐見さん) 生徒たちは、来月開催される予定の汐見さんのサイン会の運営を手伝い、本の内容を伝える活動に取り組んでいくということです。 「僕たちの世代は戦争を知らないので、僕たちに身近な恋愛を絡み合わせてすごいなと思いました」(生徒)
久しぶりの教壇 作者の感じたこととは
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汐見さん自身も、久々の教壇に感じるものがありました。 「本当に校舎も、教室の中も、制服も何も変わってなかったので、生徒の雰囲気とかやっぱり当時と同じような感じで、タイムスリップしたような、すごく懐かしい気持ちでした。楽しかったです。何か興味を持てるようなきっかけがもしあったときに、ぜひ、自分から積極的に調べたりとか、それを例えば家族とか友達に話すことで、自分の中に根付くというか、(そういうことが)あると思うので。そういうチャンスがもし訪れたら、逃さないで欲しいなと思います」(汐見さん)