ムラキツール 破産申請へ 負債1億円 茨城

経済情報

東京商工リサーチつくば支店は6日、切削・伝導・測定工具卸売業のムラキツール(茨城県つくばみらい市)が5月17日までに事業を停止し、破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約1億円の見込み。

同社は1976年設立。同社周辺の工場のほか、官公庁や同県つくば市周辺の研究開発法人、研究所などを対象に切削や伝導、測定工具の卸売りを手がけていた。2007年11月期には2億7000万円の売上高を計上したものの、卸売先の公的予算縮減の影響などで以降は業績の伸び悩みが続いた。

コロナ禍以降はさらなる競争激化で業績悪化が加速し、23年11月期の売上高は6000万円にまで縮小。今年5月には不渡りを起こすなど資金繰り悪化が露呈し、事業継続を断念した。

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