【楽曲紹介】HiHi Jetsの“トンチキソング”、A.B.C-Z新曲に感じる事務所の伝統と歴史

写真ACより

6月5日に発売された、A.B.C-Zの14枚目シングル「君じゃなきゃだめなんだ」。昨年12月に河合郁人が脱退して4人体制になってから初のリリースということで、発売同日にグループ公式YouTubeチャンネルにアップされたミュージックビデオ(以下、MV)をチェックしたとこころ、思いがけず好みにヒット! この記事では、楽曲の見どころを紹介していきます。

目次

A.B.C-Z、新曲は「初期のKinKi Kids」的王道の哀愁ソング
えび担も注目? HiHi Jetsの“トンチキソング”

A.B.C-Z、新曲は「初期のKinKi Kids」的王道の哀愁ソングで他担にも刺さる?

こんばんは、編集Mです。A.B.C-Zにとって14枚目のシングルとなる今作「君じゃなきゃだめなんだ」は、22年10月に発売した「#IMA」から約1年半ぶりの新曲だそう。他担ながら、最近のえびの楽曲にあまりピンときていなかった私は、興味本位でMVを見てみたんですが、想像以上に良かったんですよ!

アナログテレビの4:3の画面比率で作られたMVは、『ザ・ベストテン』(TBS系)や『ザ・トップテン』(日本テレビ系)など昭和の歌番組を思わせるような演出で、昭和歌謡テイストなメロディとよくマッチ。

曲自体は、初期のKinKi Kidsって感じで、王道の哀愁ジャニーズソングといったところでしょうか。はっしー(橋本良亮)が歌うキンキ楽曲が大好きだった私は、思わず大歓喜しました。とにかく、いにしえのオタクには間違いなく刺さるだろう曲調なんですよ!

制作陣を見てみると、作詞は、田原俊彦、近藤真彦、シブがき隊、光GENJI、少年隊、SMAP、V6、KinKi Kidsらの楽曲を多数手がけてきた森浩美氏が担当しているとか。

共作曲の川口進氏と佐原康太氏、編曲のCHOKKAKU氏もSMAPからジュニアまで、旧ジャニーズグループの楽曲を手広く制作しており、3人ともえびの楽曲に携わったことがあるという超協力な布陣であることがわかりました。そりゃあ、他担にも刺さるワケです。

楽曲自体はもちろん、CDのジャケットもツボでした。通常版はブルーのクリアケースに、メンバー4人の写真がプリントされたディスクが入っており、MD(ミニディスク)のような仕様になっているんです! ありそうでなかったデザインで、レトロな雰囲気がとってもかわいいんですよ。

外付け特典には「プじゃなきゃだめなんだ プロマイド」もついているとのことですが、コスト面などを度外視すれば、ブロマイドもいいけど、CDとまったく同じデザインでメンバーカラー4色(ランダム)のミニチュアサイズのアクキーとか付いたら最高では……? と思ってしまいました。

とはいえ、俄然興味をそそられた私。久方ぶりにえびのCDをお迎えしようと思います!

えび担も注目? 事務所の歴史と伝統が感じられる、HiHi Jetsの“トンチキソング”

なお、「君じゃなきゃだめなんだ」のMVのコメント欄を見ていると、ジュニアのHiHi Jetsのファンから「フラミンゴから来ました!」などのコメントがチラホラ寄せられていました。

どうやら、6月2日に「ジュニアCHANNEL」で公開された、「Mrs.Flamingo」という楽曲のライブ映像にえび担がコメントを残したことから、双方のオタクが動画をチェックし合っている様子。

同曲は、今年3月21~24日に横浜・ぴあアリーナMMで開催されたコンサート『HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO』で披露された、高橋優斗、橋本涼、作間龍斗によるユニット曲だそう。

「Flamingo」というと、Kis-My-Ft2にも5枚目アルバム『I SCREAM』(16年6月発売)収録曲に同名の楽曲があるので、「キスマイみたいにオシャレな楽曲なのかな~」と思っていたんですが、動画のサムネイルの時点から様子が変。

3人はフラミンゴの着ぐるみを着ていて、キリっとした表情で向き合うゆうぴと作ちゃんの間で、何とも言えない顔をしたはしもっちゃんのアップの画像が使われています。

これだけでトンチキソングだと伝わってきますが、いざパフォーマンスを見てみると、3人は至って真剣。無駄にいい声(褒めてます)のはしもっちゃんに、「エロエロエロエロエロ(ス)ティック」「ヘイメン ソーメン エロ(ス)ティック」などパワーワード連発のゆうぴのラップ、終始涼しい顔をしてセリフパートでフラミンゴになりきる作ちゃんなど見どころ満載でした。

最初は見た目のインパクトが強すぎてビジュアルに気を取られていたんですが、後半の怒涛の転調が気持ちよく、伸びのある歌声がだんだんクセになってくるんですよ。そして、フラミンゴとかけたであろうフラメンコ調のメロディーも、めちゃくちゃ馴染みがあります。

フラメンコといえば、この事務所のタレントはもちろんオタクにとっても“必修楽曲”と言っていい近藤真彦の「アンダルシアに憧れて」(1989年)。一度動画を見れば、「アンダルシア~」によってみなさんの中に染みついたラテンの血が騒ぎ始めることでしょう。

このように、系統は異なりつつも、事務所の歴史と伝統が感じられるA.B.C-Zの「君じゃなきゃだめなんだ」と、HiHi Jetsの「Mrs.Flamingo」。気になった方はぜひチェックしてみてください!

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