つばさの党代表ら再逮捕へ 選挙カー追尾で立件は異例

黒川敦彦容疑者、根本良輔容疑者

 衆院東京15区補欠選挙を巡る公選法違反(自由妨害)の疑いで逮捕された政治団体「つばさの党」代表ら3人が、当選した立憲民主党の酒井菜摘氏(37)陣営にも選挙カーを追尾するなど選挙活動を妨害した疑いが強まり、警視庁捜査2課は勾留期限の7日に同法違反容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で6日、分かった。

 3人は代表黒川敦彦容疑者(45)と落選した幹事長根本良輔容疑者(29)、幹部杉田勇人容疑者(39)。自由妨害罪のうち、「交通の便」を妨げた行為の立件は極めて異例。

 捜査関係者によると、告示翌日の4月17日に東京都江東区内で、酒井氏陣営の選挙カーを約20分間、追尾するなどして警察署への避難を余儀なくさせたほか、同23日にも同区で酒井氏陣営の街頭演説に押しかけて叫ぶなどして演説を中断させ、選挙活動を妨害した疑いが持たれている。

 黒川容疑者は都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補を表明している。逮捕後、つばさの党関係者は、黒川容疑者が勾留中でも出馬する意向だと明らかにしていた。

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