神戸市灘区の市立王子動物園でフラミンゴの卵がかえり、ひなが生まれた。親鳥の羽の間からひょっこりと顔をのぞかせ、入園者を和ませている。
同園はベニイロフラミンゴと、ヨーロッパフラミンゴの計約200羽を飼育。ベニイロフラミンゴは例年4月下旬頃から繁殖期に入るといい、今シーズンは6月2日に最初のひなが確認された。
ひなは推定13、14センチほど。灰色だが、親鳥が出す赤い分泌液「フラミンゴミルク」や餌となるオキアミなどを摂取することで、徐々に体色が赤みを帯びてくるという。
ひなは大きく口を開けて餌をねだったり、初夏の日差しを浴びながらうとうとしたり。親鳥が立ち上がると、ふらつきながらも懸命に体を起こそうとしていた。他にも一つ卵が確認されており、順調なら今月下旬にふ化する見込み。(風斗雅博)