辛いのが苦手な人でも安心 タイ人シェフがつくる本格的な料理 豚肉が食べられない人のメニューも

もちもちの米麺をタマリンドで炒めた「海老のパッタイ」(手前)と海鮮をぜいたくに使ったピリ辛あんかけの「ラープリック海鮮」(右)、左奥は特製の甘辛ソースで食べる「揚げ春巻き」

[胃心地いいね](780)シャムビントウ 中城村南上原944番地106号

 店名はタイ語で「タイのお弁当箱」という意味。世界各地で腕を振るってきたタイ人シェフが、本格的なタイ料理を提供する。

 店内に入ると、30種類以上の豊富なメニューの写真が目に飛び込んでくる。どれもおいしそうで何を選ぶか迷ってしまう。全品テイクアウト可能で、要予約でオードブルの注文も受け付けている。

 店のモットーは「みんなが安心して楽しく食べることができる店」。宗教的に豚肉が食べられない人に合わせてメニューの多くに鶏肉や海鮮を使う他、ベジタリアンやビーガンの人には食材の変更も可能だ。辛いのが苦手な人や子どもに合わせ、辛さも4段階ある。

 海鮮をぜいたくに使ったピリ辛あんかけの「ラープリック海鮮」(1650円)はシェフのお勧めで、留学生にも人気がある。もちもちの米麺とエビや野菜を甘酸っぱい果物タマリンドで炒めた「海老のパッタイ」(1300円)もやみつきになりそうな味だ。

 じっくりとグリルで焼いた柔らかいチキンを自家製甘辛ソースで味わう「ガイヤーン」(千円)、まろやかな辛さで具だくさんの「グリーンカレー」(千円)、定番メニューの「トムヤンクン」(千円)などはタイのシンハービールを飲みながら味わいたい。

 店内にはタイ語が飛び交い、手作りの机やいすが並ぶ心地よい雰囲気がある。晴れた日は屋外のテラス席で食事を楽しむのもお勧め。

 代表で琉球大学客員研究員でもあるチャンディッタウォン・タナパットさん(37)が2017年に店をオープンし、妹のチョンティチャーさん(34)らと切り盛りする。シェフのスリネット・サワンさん(59)はタイで10代の頃から厨房(ちゅうぼう)に立ち、カナダ、ドイツ、南アフリカ、中国、台湾などで経験を積んだベテランシェフ。今後は中城村産のミーバイや県産桜エビを使ったメニューも加える予定だ。 (中部報道部・吉川毅)

 【お店データ】営業時間は午前11時~午後2時半、午後5時半~9時。定休日は日曜、祝日。客席35席。駐車場あり。電話098(895)6363。

店内に入ると30種類以上の豊富なメニューの写真が目に飛び込んでくる「シャムビントウ」。左からタナパット代表、チョンティチャーさん、シェフのサワンさん=5月31日、中城村南上原
シャムビントウ

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