ロート製薬<4527>、オーストリア医薬品・医療機器メーカーのモノケムファームを子会社化

ロート製薬はオーストリアの医薬品・医療機器メーカー、モノケムファーム(ウィーン。売上高56億4000万円、純資産19億3000万円)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。拡大余地のある欧州市場で一般用医薬品・医療機器事業を強化する狙い。ロート製薬は現在、売上高に占める欧州の比率が5%強にとどまっている。取得価額は約51億円。2024年7月末の取得完了を見込む。

モノケムファームは医薬品・医療機器の販売事業を手がけるジグマファーム・アルツナイミッテル(ウィーン)を子会社に持つ。ジグマファームは1949年に創業し、眼科用医薬品、耳鼻咽喉科用医薬品や関連医療機器の製造を行っていたが、2000年に製造部門をモノケムファームとして独立させた。モノケムファームはウィーン郊外ホルンシュタインに工場を構える。

モノケムファームは現在、モンドピヒラー・ノールドゥン民間財団(ウィーン)の傘下にある。同財団とロート製薬が共同設立した特別目的会社が増資の引き受けなどを通じて、モノケムファームの出資構成をロート製薬51%、同財団49%とする。

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