青森県弘前市の弘果弘前中央青果で7日、青森県産のハウス栽培メロン「アムさんメロン」の初競りが行われた。大きいサイズの2玉入り4キロ箱が40万円の値を付け、1玉当たりでは20万円と、3年連続で最高値を更新した。
上場されたのは、五所川原市の阿部祐一さん(63)、中泊町の松橋尚子さん(55)、黒石市の種市美夏さんの3人がそれぞれ栽培した88箱、計551キロ。最高値を付けたメロンを栽培した阿部さんは「期待通りの価格でうれしい限り。今後気温が上昇するにつれ、さらに芳醇(ほうじゅん)な味になると思う」と話した。
弘果の担当者によると、収穫直前の5月下旬に昼夜の寒暖差が大きかったことなどから、糖度が高いメロンに仕上がった。
アムさんメロンは糖度15度以上を基準に出荷されるが、この日上場されたメロンの大半は糖度16度以上で「かなり甘い」。最高値の要因については「インバウンド(訪日客)の増加や物価高が相場に反映された」と語った。
これまでの最高値は昨年の1玉当たり16万5千円。この日全体の1キロ単価は3247円で前年比36%高となった。