サッカー男子・佐世保実、初の4強 長崎県高総体第6日

【サッカー男子準決勝、長崎総合科学大付-佐世保実】後半追加タイム、佐世保実のMF小潟(中央)がパスを出す=県立百花台公園サッカー場

 第76回県高校総合体育大会第6日は6日、雲仙市の長崎県立百花台公園サッカー場でサッカー男子の準決勝が行われ、国見と長崎総合科学大付が決勝に勝ち上がった。国見は3年連続、長総大付は2年ぶりの決勝進出。
 国見は諫早商に3-0。前半3分、FW門崎の右CKをFW西山が蹴り込んで先制すると、後半3分にも西山が門崎の右FKを頭で合わせて追加点を奪った。20分に門崎がDFの裏に抜け出して3点目を決めた。
 長総大付は佐世保実を4-0で退けた。前半は0-0で終了。後半1分にFW坂本が右足で均衡を破ると、16、31分にもゴールを決めてハットトリックを達成した。追加タイムに途中出場のFW竹嶋が4点目を挙げた。
 最終日は7日、ラグビーとサッカー男子の2競技を実施する。ラグビーは長崎市のベネックス総合運動公園かきどまり陸上競技場で、長崎南山-長崎工のシード決定戦(11時)と、長崎北陽台-長崎北の決勝(12時20分)。サッカー男子は諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で、国見-長総大付の決勝(13時)を行う。

◎佐世保実 初の4強/試合ごとにまとまり成長

 ○…県高総体で初の4強入りを果たした佐世保実。決勝進出はならなかったが、主将のMF小潟は「後半入りの失点が全てだった。ただ、得たものも大きい大会だった」と悔しさの中にも充実感をにじませた。
 監督は2009~11年にJFL時代のV・ファーレン長崎で活躍した井筒和之氏。13年に現役を引退後、15年に就任した。今大会は準々決勝で強豪の長崎日大を撃破。長崎総合科学大付との準決勝は押し込まれる展開が続く中、相手に負けないハードワークで粘りの守備を見せて前半は無失点で切り抜けた。攻めてはFW横田らが好機を演出。応援席の学校関係者や保護者を沸かせた。
 「試合ごとにチームがまとまった」と手応えを口にした井筒監督。冬の全国選手権県大会に向けて、「この経験を糧に、もっと上を目指す」と闘志を燃やしていた。

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