元千代田区議に懲役2年6月求刑 あっせん収賄罪、東京地裁

東京地裁

 東京都千代田区が発注した工事の入札に関する情報を漏らした見返りに業者から賄賂を受け取ったとして、あっせん収賄と官製談合防止法違反(入札妨害)の罪に問われた元区議嶋崎秀彦被告(64)は7日、東京地裁の初公判で起訴内容を認めた。検察側は「区全体の信頼を失墜させた」と懲役2年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて即日結審した。判決は7月16日。

 検察側は冒頭陳述で、特定の業者が入札できるよう、区職員らから情報を入手し、被告自ら業者側に伝えたと指摘。落札した配管工事会社「日管」(浜松市)に見返りを要求し、都内のホテルで現金約5万円や10万円分の商品券を受け取ったと述べた。

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