福島県小野町の若手有志、沖縄・八重山地域の魅力発信 29日、町内で「祭り」初開催

 福島県小野町の若手有志でつくる「小野町活性団」は、沖縄県八重山地域の魅力を発信する「八重山祭り」を29日、町内の小野運動公園で初めて催す。町は八重山にある石垣市と以前から交流しており、祭りを通して互いの絆を一層強める。

 沖縄音楽の人気ユニット「きいやま商店」がライブを繰り広げる他、マンゴーやパイナップルなどの特産品、沖縄料理などを扱う露店が並ぶ。沖縄の伝統芸能「エイサー」といわき市のじゃんがら念仏踊りの共演も予定している。じゃんがら念仏踊りはエイサーの起源になったとされている。

 会場にはヤシの木などのオブジェを飾り、沖縄の雰囲気にする。大型スクリーンに八重山の風景を映し、見どころなどを紹介する。県地域創生総合支援事業(サポート事業)として実施する。祭りの詳細は活性団のホームページで紹介している。

 団長の永田健二さん(35)とメンバーの吉田重英さん(46)は「みんなが笑顔になるようなイベントにしたい。町と八重山の絆がいつまでも続けばうれしい」と話している。

 町内の小野高と石垣市の八重山農林高は、町出身の発酵学者小泉武夫さん(東農大名誉教授)の仲立ちで2015(平成27)年に友好協定を結び、地場産品の開発などで交流を続けている。

© 株式会社福島民報社