建設業界の人手不足を解消へ 「衛星通信」使った建設重機の遠隔操縦システム

建設業界の人手不足解消へ、衛星通信を使った重機の遠隔操縦システムの提供が始まりました。導入によって1人で複数の現場のオペレーションや、危険を伴う現場でも安全を確保しながらの作業が可能となります。

千葉県にある作業現場。ショベルカーの運転席に人の姿はありません。重機を操縦するのは…現場から約30キロ離れた大手町のオフィスです。6月6日に提供が開始された建設機械の遠隔操縦システムは、高速通信が可能な衛星サービス「スターリンク」を活用し、ネット環境が整わない場所でもタイムラグがほとんどない状態で作業を行うことができるということです。

実際に体験してみると…
記者:「右手のレバーを外側に倒すと土を落とすことができます。レバーの感触は非常に軽く、簡単に作業することができます」

作業員が現場に行くことなく、一度に複数のオペレーションをこなすことができるこのシステム。導入により人手不足解消のほか、危険が伴う事故現場や被災地での作業も安全を確保しながら重機の操作が可能となります。

担当者は今後の展望について…
「バスとか電車なんかでもどんどん人のいない無人の車両が動いているというような世界になっていくと思いますので、遠隔で操作をするといったことは益々ニーズとしては高まってくるし、新たな需要というのが掘り起こされてくるのではないかと思っております」

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