元ジャイアンツWRシェパードがバッカニアーズと1年契約に合意

スターリング・シェパード【NFL】

ワイドレシーバー(WR)スターリング・シェパードは “完璧な状況”に恵まれたようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地6日(木)に情報筋の話をもとに報じたところによれば、ベテランのシェパードがタンパベイ・バッカニアーズとの1年契約に合意したという。

バッカニアーズへの加入により、シェパードはオクラホマ大学時代のチームメイトであるクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドと再会することになる。シェパードが2016年にNFL入りを果たす前、大学時代に最後に受け取ったパスを投げていたクオーターバックがメイフィールドだった。2015年の大学シーズンはもう10年近く前のことだが、シェパードがここ数年で直面した逆境——2021年のアキレス腱断裂、2022年のACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂を含む——を考えると、31歳で復帰する場合、顔なじみのある選手と一緒にプレーするのが最適だと言えるだろう。

シェパードは2023年シーズン——2020年以来初めて健康な状態でシーズンを過ごしたものの、参加したスナップ数はわずか142回にとどまり、合計レシーブ数は10回だった——以降のNFLキャリアの展望に不安を示し、もう一度NFLに挑戦するには夢のようなシナリオが必要だと説明していた。

1月に『FS1』の“The Carton Show(ザ・カートン・ショー)”に出演したシェパードは「それについて話すのは、今はまだ早すぎるような気がする。でも、正直に言って、俺がゲームに戻るとしたら、それは完璧な状況じゃないとダメなんだ」とコメント。

ここ3シーズンがどれだけ苦しかったかを考えれば、シェパードが引退するか、少なくとも一時的にフットボールから距離を置くのは納得のいくシナリオだった。しかし、31歳の今こそ、打って出るときかもしれない。リーグのほかの場所では、たった数シーズンの間、ケガで実力を発揮できなかっただけで、まだ余力を残しているベテランレシーバーを急に見限ることもある(現在フリーエージェントになっている、同じく31歳の WRジャービス・ランドリーに聞いてみればいい)。

シェパードは2024年に地区優勝を遂げ、それ以上を目指す力を持つチームに加わることで、もう一度挑戦しようとしている。さらに、メイフィールドがキャリア最高のシーズンを終え、契約延長という安心感とともに戻ってくるのは助けになりそうだ。シェパードがキャリアの大半を過ごしたニューヨーク・ジャイアンツに比べ、バッカニアーズの方がより安定感があると言える。

あとはシェパード自身が、今もNFLのロースターで優れたプレーができることを証明するだけだ。

【KO】

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