30年ぶりインターハイ会場に 実行委立ち上げ総会 基本方針など決定/岡山・津山市

来年度の「全国高校総合体育大会(インターハイ)」が9年ぶりに中国地方5県で開かれるのに向け、ソフトボール競技の開催地となっている岡山県津山市は6日、実行委を立ち上げて山北の市役所東庁舎で総会を開き、運営に関する基本方針や事業計画などを決定した。同市が会場に選ばれるのは1995年の空手競技以来30年ぶり。

県高校体育連盟(高体連)や県ソフトボール協会、市スポーツ協会などから関係者19人が出席。会に先立ち、谷口圭三市長が「選手たちが良い環境で試合できるように責務を果たし、みなの記憶に残る大会にしよう」とあいさつした。

初めに開いた設立総会では、▽さまざまな人たちが運営に関わることでスポーツに対する理解を深め、振興につなげる▽全国から訪れる人をもてなし、地域の魅力を発信する▽組織と設備、人員、物的資源を生かして効率的かつ効果的で安全な運営を行う―といった基本方針を固めた。

続く初回総会では、各関係機関との連絡調整のほか、本年度インターハイ・北部九州総体の視察と調査、今年市内2カ所で開かれるリハーサル大会・第28回「中国高校ソフトボール新人大会」(11月15日~17日開催)に向けた準備といった取り組みを決めた。

同大会は2025年7月26日から8月17日まで開催する。県内では本市のほか、岡山、倉敷、総社、玉野市で7種目を実施する。ソフトボールの試合については、女子は7月25~29日、男子は8月1~5日、勝北総合スポーツ公園と加茂町スポーツセンターの2会場で行う予定。昨年度の北海道総体の状況から市は、全国から選手・監督計約1600人と観客1万人以上が来津すると見込んでいる。

実行委事務局次長を務める新見高校=新見市=男子ソフトボール部・大西純一監督は「2028年ロサンゼルス五輪で追加される競技として注目が集まる。インターハイを通じてその楽しさやおもしろさに触れ、世界を目指す選手たちが現れるようになれば」と話していた。

25年度中国総体のスローガン

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