閉鎖中の「町道赤石渓流線」ゲート壊される 白神ラインへのアクセス道 青森・鯵ケ沢町が被害届

何者かによって壊された町道赤石渓流線ゲート(鯵ケ沢町提供)
ゲート中央のかんぬき錠の一部がちぎれたようになっていた(鯵ケ沢町提供)

 青森県鯵ケ沢町は6日、白神ラインへのアクセス道となる「町道赤石渓流線」の同町側ゲートが何者かによって壊されているのが、同日発見されたと発表した。ゲートは2022年8月の豪雨災害以降、町道の復旧作業のため基本的に閉鎖している。町は同日、鯵ケ沢署へ被害届を提出した。

 町によると、豪雨で大きく被災した同路線は、26年度中の完了を目指し復旧作業中。工事業者など限られた人にしか鍵を渡していないという。

 6日午前7時半ごろ、赤石ダムの管理のため、町道に入ろうした東北電力の関係者から、町へ異常を知らせる連絡が入った。5日午後4時には、町が委託した巡視員が異常がないことを確認していたという。

 ゲートは複数箇所でゆがみ、中央部に設置された「かんぬき錠」も壊れている状況から、町は、ゲートにワイヤをかけて車両で引っ張った可能性もあるとみている。

 町建設水道課の工藤輝幸課長は「町としても早期復旧に向け、全力を挙げている中で非常に困る。悪質極まりない。なんでこういうことをするのか分からない」と憤りを語った。

© 株式会社東奥日報社