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大雨への警戒が一段と強まる梅雨の時期を前に最新の防災グッズを集めた展示会が開かれています。
災害時だけでなく普段から使え商品が目立っています。
飲料水をつくる浄水装置
福岡市のマリンメッセ福岡で6日に始まったのは「九州防災防犯対策EXPO」
全国から参加した事業者が個人向けや自治体向けなど最新の防災グッズを展示しています。
飲料水をつくることができる非常用の浄水装置は、電源がいらない手動式のポンプで雨水や川の水などをくみ上げろ過します。
救命胴衣にもなるランドセル
ランドセルにもなるリュックサックは救命胴衣としても使えます。
水難事故に遭った際、仰向けで浮くことができます。
栄商会・吉澤隆 社長
「今フェーズフリーという言葉がありますが、日常も非日常も使える、常に防災を意識していくという商品が多くなっています」
アウトドア用に開発された椅子は簡易トイレに
RKB 本田奈也花アナウンサー
「こちらのかわいいコロンとした椅子、座ってみると体にフィットします。この椅子、実は簡易トイレになるんです」
もともとはアウトドア用に開発された折り畳み式のイス。
座面を外して、袋を取り付けると非常用のトイレとして利用することが出来ます。
厚さは約4センチと薄いため、保管にスペースをとられることもありません。
避難所でも快適に過ごせる商品
梅雨時期から夏にかけて被害が頻発している台風や大雨。
災害時、避難所などで体への負担を減らすために開発された商品も展示されています。
今年の新作は、ゴム製のマットレス。
空気を入れて膨らませると体を十分に支えてくれる弾力が生まれます
Qこの非常用圧縮マットレス5枚分。この大きさで5枚分なんですか?」
アキレス・武田真生さん
「はい。5枚分入っています。避難所だとどうしても備蓄スペースの問題があるので1人分用意するのに場所をいっぱいとってしまう。ですから小さなこん包にしています」
企業の防災意識にも変化
頻発する自然災害を背景に、企業の防災意識も高まっています。
災害時や感染症の拡大などが起きても、事業を継続できるように準備する「BCP=事業継続計画」を策定する企業が九州でも増えています。
帝国データバンクが去年、九州に本社を置く企業に行った調査ではBCP策定意識のある企業は44.2%。実際に策定している企業は14.4%で、調査開始以来最も高くなりました。
2019年と2021年の豪雨災害によって甚大な被害を受けた佐賀県の「井手ちゃんぽん」
2019年の被害を受け製麺機をチェーンで釣るして持ち上げ、機材が壊れないような対策をとっています。
自宅でも、職場でも防災意識を高めて被害を少しでも抑える心構えが必要です。