NTT-AT、生成AIの活用によりシステム運用の効率化・自動化を支援する新ソリューション

by 石井 一志

NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は6日、生成AIの活用によりシステム運用の効率化・自動化を支援する「ナレッジ駆動型システム運用自動化ソリューション」を発表した。9月末からのサービス開始を目指して開発を進めているという。

「ナレッジ駆動型システム運用自動化ソリューション」は、運用オペレーターの知識・経験をナレッジとして蓄積し、進化成長するナレッジを活用することで、運用オペレーターの作業負担軽減を図るもの。このナレッジと、AI異常予兆検知ソリューション「@DeAnoS(アットディアノス)」、生成AIを組み合わせ、アラート情報に応じた対処方法を提案・実行するという。

具体的には、いつもと違う微細な変化をとらえて@DeAnoSがアラートを通知することで、異常の見過ごしを防ぐほか、蓄積されたナレッジや運用マニュアル、インターネット上の技術除法などを参照して、高スキルの運用オペレーターが不在の場合でも対応できる対処方法を提案する。こうして提案された対処方法・手順を参照することにより、作業ミスの発生を防ぐとした。

また、多種多様な障害の対処方法の調査検討等、本来は高スキル運用オペレーターが必要となる作業を代行し、運用オペレーターの稼働を削減するとともに、対処記録の自動蓄積とリアルタイムな共有により、記録作業や報告にかかわる稼働も削減する。

記録等については、運用オペレーターによって記述レベルが違ってしまうと、ナレッジとしての有効活用が難しくなるため、生成AIによって障害と対処方法を自動記録することで型式等を統一し、有効なナレッジとしての蓄積を図る(成長するナレッジ)。こうして、障害に対するノウハウおよび対処方法を蓄積していくことにより、運用品質の向上を実現するとのことだ。

なおNTT-ATでは、6月12日~14日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される展示会「Interop Tokyo 2024」において、「ナレッジ駆動型システム運用自動化ソリューション」のコンセプト展示を実施する。

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