タイトル戦で2.8kg超過したアーチュレッタ、階級上げかつて見ぬほど元気に「エネルギーにあふれた状態」【RIZIN】

フアン・アーチュレッタ【写真:山口比佐夫】

レスリング女子日本代表の須崎優衣との公開練習が話題に

格闘家のフアン・アーチュレッタ(36=米国)が7日、格闘技イベント「RIZIN.47」(9日、東京・代々木第一体育館/ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)の試合前記者会見に出席した。階級を上げて挑むクレベル・コイケ(34=ボンサイ柔術)戦へ向け、現在のコンディションについて言及した。

パリ五輪で2連覇のかかるレスリング女子日本代表の須崎優衣との公開練習が話題になったアーチュレッタ。前戦は朝倉海とのバンタム級タイトル戦だったが、当時王者でありながら、前日計量でまさかの2.8キロオーバー。調整はうまくいっていなかった。

これまでの試合前記者会見では疲れている表情が多く見られていたが、この日は違い、終始にこやかに、その表情からは良いコンディションであることをうかがわせた。

「体調は絶好調です。フェザー級で自分がどれだけできるのか、何をできるのかを明確に見せたい。それはこの階級でタイトルを獲ることです」

バンタム級時は言葉を発することも精一杯だった。「バンタム級で戦うのは全てにおいて非常にチャレンジング。覚悟と強い意思とたくさんの苦労がある上での挑戦だった。フェザー級においてはエネルギーにあふれた状態です」と現在について明かす。ファイトキャンプではライト級の選手とスパーリングを行ってきた。

クレベルと言えば蟻地獄のような柔術。グラウンドに対応できない選手はすぐに飲み込む。打撃を効かせられ、ピンチになれば自身の得意な形に引き込み、あっという間に逆転してしまう。多くの選手が苦しめられてきた。

その上でアーチュレッタはこの一戦について「私が彼のテイクダウンを全て防御する。彼の柔術の戦略も全部分かっていますので、その通りに進めばこの試合は打撃戦になる。そうなった場合、自分の拳が当たるべき場所にあたってこの試合が終わると思います」と予想した。

警戒すべきポイントは柔術のスキルのみ。「自分はレスリング力に特化している。それを踏まえるとこの試合はたくさんのスクランブルが生まれる。私は削りまくります。スクランブルのなかでグラップリングをやっていると思わせて打撃を当てる。いろいろと混ぜて常に自分はスクランブルの展開を作りたい。打撃においては自分が早いですし強いですし、自分のペースに持っていけると思います」と勝利を確信しているようだった。ENCOUNT編集部

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