夫が朝シャンを日課にしてから、ガス代が「4000円」→「8000円」に…!やめてもらうべきでしょうか?

シャワーにかかるガス代の目安は?

ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×都市ガス基準単位料金(円/立方メートル)」で計算します。

シャワーを10分間使用した場合のガス代を、都市ガスを例に挙げてみていきましょう。上昇温度を20度、水量を120リットル、熱効率を80%、発熱量を1万750キロカロリー/立方メートルとして計算していきます。

都市ガス基準単位料金は東京ガス料金表一般契約料金のB表より130.46円/立方メートルとして当てはめていくと、「20度×120リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×130.46円/立方メートル=約36.4円」となります。

朝と夜に1日2回シャワーをするとなると、1日約72.8円、1ヶ月で約2184円のガス代がかかる計算です。

家族4人が夜に1回ずつシャワーをして、さらにそのうちの1人が朝シャンをする場合だと、1日に5回シャワーを使用することになるので、シャワーにかかる1ヶ月のガス代は約5460円となります。

今回の事例では、朝シャンをすることでガス代が4000円ほど高くなったということなので、シャワーの時間が長いか、設定温度を高くしている可能性があるでしょう。

シャワーの設定温度を1度下げるとガス代はいくら安くなるのか?

シャワーの設定温度を1度下げた場合のガス代を上記の計算方法に当てはめて計算すると「40-39度×120リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×130.46円/立方メートル=約1.8円」となります。

家族全員がシャワーをする際に設定温度を1度下げた場合、1日約9円ガス代が安くなるため、1ヶ月にすると約270円の節約が可能です。

シャワーの時間を短くするとガス代はいくら安くなるのか?

次に、シャワーの時間を短くした場合のガス代をみていきましょう。

10分のシャワーで水量が120リットルということは、1分の場合の水量は約12リットルです。水量を12リットルで計算すると「20度×12リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×130.46円/立方メートル=約3.6円」なので、シャワーの時間を1分短くするとガス代が約3.6円安くなります。

家族全員がシャワーの時間を1分短くすると1日のガス代は約18円安くなるため、1ヶ月にすると540円程度の節約が可能です。

朝シャンをやめさせる方法は?

今回の事例のように朝シャンによって1ヶ月のガス代が上がってしまった場合、まずはシャワーの時間や設定温度を見直してみることをおすすめします。

朝シャンをするようになってからガス代がどれだけ上がったかを知ってもらうとともに、もしそれでもガス代が下がらない場合は、本当に朝シャンをする必要性があるのかを話し合ってみるとよいでしょう。

同時に、薄毛につながる可能性があることなど、朝シャンのデメリットを伝えてみるのもよいかもしれません。

朝シャンによってガス代がどれだけ上がっているか伝えよう

朝と夜に1日2回シャワーをする場合、ガス代は1ヶ月に2000円以上かかります。また、シャワーの回数が増える分、別途水道代も増えるでしょう。

ガス代は設定温度を低くしたりシャワー時間を短くしたりすることで節約可能です。それだけでは不十分な場合は、朝シャンの必要性について話し合うなどして、朝シャンをやめてもらうことも考えたほうがよいかもしれません。

出典

東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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