どこが変わった?ドイツ政府専用機A350、3号機が正式仕様になり空軍へ引渡し

改修されたドイツ政府専用機のA350-900「10+03」

ルフトハンザ・テクニークは、ドイツ政府専用機の3機目となるエアバスA350-900型機「機体記号:10+03」の改修作業を終え、2024年6月5日にドイツ空軍に引き渡しました。

従来の政府専用機であるエアバスA340-300型機「16+01」と「16+02」を置き換えるため、2020年8月に「10+03」を暫定的な外観・客室仕様でドイツ空軍に引き渡しました。その後、2022年11月と2023年3月には、同型機の「10+01」および「10+02」を正式な外観・客室仕様で引き渡し。「10+03」も、これら2機と仕様を合わせるために改修作業を行っていました。

© FlyTeam TIA spotterさん正式仕様で納入された「10+01」

「10+03」の暫定仕様は、従来の政府専用機であるA340の外観を一部踏襲したもの。機体側面のロゴのフォントは細字で、ウィングレットには細く、黒・赤・黄色のドイツ国旗の色があしらわれていました。今回の改修で、ロゴは太字の「Bundes Sans」フォントに変更されているほか、翼端のドイツ国旗の3色も大きくなり、ウィングレット全体に塗装されています。

© FlyTeam じーく。さん暫定仕様で来日した際の「10+03」(羽田空港 2022年11月1日 撮影) © Lufthansa Technik改修された「10+03」 © Lufthansa Technik改修された「10+03」

A340のドイツ政府専用機については、2023年8月、外相外遊中の機材トラブルを理由に2機とも即時退役。当該機の「16+01」は、当初の退役予定であった2024年末から大幅に前倒しされていました。新型機への入れ替えは波乱含みではありましたが、今回の引き渡しで、仕様が揃った3機による新たな政府専用機の運用体制が整ったことになります。

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