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6月6日にオープンした「ファンタジースプリングス」。
オリエンタルランドの開発責任者は「コロナ禍の希望だった」と話しています。
6日にオープンした東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」。
開園を祝う式典で、オリエンタルランドの高野由美子会長は「新テーマポートの誕生とともに東京ディズニーリゾートは今後も進化を続ける」と挨拶しました。
エリアの開発責任者であるオリエンタルランドの鈴木学さんは、この日を迎えられてとても嬉しいと話しています。
オリエンタルランド 第8テーマポート開業準備室 鈴木学 室長
「ゲストの方がすごく楽しみにしていたと、いろいろなゲストの顔を見てすごく良くわかる。ファンタジースプリングスはハードなつくりこみをかなりこだわってきた。ゲストのソフトな笑顔が入ってテーマポートとして完成すると思っているので、その日を迎えられてとても良かった」
新エリアの開発面積は約14万平方メートルに上り、東京ディズニーシーは東京ディズニーランドよりも広くなりました。
総投資額は約3200億円で、その規模はこの20年間で最大です。
こうした大規模開発の狙いについて、鈴木さんは「ランドとシーでバランスよくゲストを迎えられる体制を整えたかった」と話しています。
オリエンタルランド 第8テーマポート開業準備室 鈴木学 室長
「東京ディズニーランドとシーの来園者数のバランスが取れてきた。もともと東京ディズニーランドの入園者が多くてシーが少なかった。両パークがバランスよくゲストを迎え入れられる体制となった。ちょうど2013年くらいから3,000万人以上のゲストが来てくれて、より多くの人に楽しんでもらい満足いただくためには、大きな体験の場を作りゲストに還元できると思うので大きな投資を決断した」
エリアは「ピーター・パン」「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」と3つの物語が舞台になっていて、さまざまな世代の人に楽しんでもらう狙いがあると言います。
エリアで重要な役割を果たすのが、新しくできた4つのアトラクションです。
特に「アナと雪の女王」のエリアでは、物語の世界観をボートに乗ってゆっくりと楽しむことができます。
オリエンタルランド 第8テーマポート開業準備室 鈴木学 室長
「“アナとエルサのフローズンジャーニー” もかなり苦労した。ボートが水で流れていくアトラクション。水はなかなかコントロールできないが、どういうタイミングをコントロールしていくのが良いのか、秒どころかコンマの世界でコントロールして体験を見せていくことになるので非常にこだわっている。ミュージカルのように流れる形で進むアトラクションの世界観に注目してほしい」
一方で、開発にかかった工事期間は約5年。苦悩もあったと言います。
オリエンタルランド 第8テーマポート開業準備室 鈴木学 室長
「コロナ禍が大変だった。コロナで東京ディズニーランドもシーも休園という形を取ったが、そのときは先が分からない状態だったので、社内ではファンタジースプリングスの開発を続けるべきか止めるべきかという声も上がっていて、ファンタジースプリングスを作っていかなくてはいけないと思っていて、社内も社外の人もコロナ禍の希望になると思った」
鈴木さんはゲストを楽しませるため、開発責任者として今後も歩みを止めないと話しています。
オリエンタルランド 第8テーマポート開業準備室 鈴木学 室長
「開発者としてはファンタジースプリングスは作りこみも素晴らしいエリアにしてきたので、そのこだわりを楽しんでもらいたい。それを通じて東京ディズニーシー全体やランドなども楽しんでもらいたい」