一人暮らしでガス代が「4500円」は普通でしょうか?自炊もしてお風呂は「シャワー」で済ませています。

一人暮らしのガス代の平均はいくら?

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」によると、2023年の単身世帯におけるガス代の1年間の合計は平均4万310円となっています。1ヶ月にすると約3359円です。

ただし、ガスの使用量は季節によって大きく異なるため、季節ごとのガス代の相場も確認しておきましょう。同調査によると、単身世帯における季節ごとのガス代の平均月額は表1の通りです。

表1

※総務省統計局「家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成

1~3月のガス代が7~9月の2倍以上まで高くなっているのは、暖房機器や給湯器の使用が多くなっていることが要因と考えられます。今回の事例ではガス代が4500円ということなので、平均と同じくらいにおさえたいのであれば、もう少し節約が必要になるでしょう。

一人暮らしにおすすめのガス代節約術

月々のガス代をおさえるための節約術をいくつかご紹介します。

シャワーの設定温度を下げる

シャワーは設定温度を下げることでガス代が安くなるため、普段高めに設定しているのであれば、1~2度下げてみるとよいでしょう。特に、夏場はぬるめのお湯で済ませるようにするとガス代の節約になります。

また、シャワー時間を短くすることも節約に効果的です。経済産業省資源エネルギー庁によると、45度のシャワーを流す時間を1分間短縮した場合、約2070円のガス代の節約につながるそうです。

長い時間シャワーをすると浴槽にお湯をためる場合よりもガス代がかかることもあるため、できるだけ短時間で済ませることをおすすめします。

節水シャワーヘッドに替える

シャワーヘッドを節水できるものに替えることで、お湯の使用量を減らすことができます。節水シャワーヘッドはガス代だけでなく水道代の節約にもなるため、大きな節約効果が期待できるでしょう。

節水シャワーヘッドは数千円から数万円と価格が幅広いため、機能性も含めて慎重に選ぶことをおすすめします。

食材の下ごしらえはできるだけ電子レンジを活用する

自炊するのであれば、下ごしらえなどで食材を加熱する際にできるだけ電子レンジを使うようにしましょう。

特に、火が通りにくい食材はそのまま鍋にかけるとガスコンロを長時間使うことになってしまうため、ガス代が高くなります。下ごしらえをする際は、ある程度まとめて電子レンジで加熱して、電気代も節約しましょう。

調理器具の使い方を工夫する

洗い立ての鍋やフライパンを使用するときは、底の水気を拭き取って完全に乾いてからガスコンロの火にかけるようにしましょう。底がぬれたままだと温めるのに時間がかかるため、余分なガスを使うことになってしまいます。

また、鍋を使ってお湯を沸かしたり食材をゆでたりするときはふたをして熱が逃げにくくなるようにしたり、保温効果が高いステンレス鍋を使用したりするなど、調理器具の使い方を工夫してみましょう。

一人暮らしのガス代4500円は平均より高めなのでもう少し節約しよう

総務省統計局の調査によると、一人暮らしのガス代の平均月額は3359円ということが分かりました。そのため、一人暮らしで4500円のガス代だと平均より少し高いことになります。

ただし、ガス代は季節によって差が出ることもあるため、季節ごとのガス代相場もチェックしておくとよいでしょう。もう少しガス代をおさえたいときは、ご紹介したガス代節約術を試してみることをおすすめします。

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 年次 表番号9 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額 (品目別支出金額及び購入頻度)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年1~3月期 表番号9 <品目分類>1世帯当たり(四半期計)の品目別支出金額 (品目別支出金額及び購入頻度)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年4~6月期 表番号9 <品目分類>1世帯当たり(四半期計)の品目別支出金額 (品目別支出金額及び購入頻度)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年7~9月期 表番号9 <品目分類>1世帯当たり(四半期計)の品目別支出金額 (品目別支出金額及び購入頻度)
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年10~12月期 表番号9 <品目分類>1世帯当たり(四半期計)の品目別支出金額 (品目別支出金額及び購入頻度)
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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