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青空の下でキャッチボールする前田純(撮影・穴井友梨)
ソフトバンクの育成2年目、前田純投手(24)が、支配下へ向け、着実に成長している。ウエスタン・リーグでは8試合に登板し4勝1敗。防御率は1.19とトップ(6日現在)の成績を誇る。「今まで通り、変わらずに打者を抑えていきたい」。7日は福岡県筑後市のファーム施設でキャッチボールやランニングなどを精力的に行った。
昨年、沖縄・中部商高から日本文理大を経て育成ドラフト10位で入団した左腕。189センチの長身から投げ下ろす140キロ前半の真っすぐと、カーブやスライダー、チェンジアップを制球良く投げ分けるのが持ち味。昨季は主に非公式戦で先発し、力を付けた。
オフにはベテラン和田毅の自主トレに参加して鍛えた。「(腹の)コアの部分を(意識して)投げることを学んだ。一球一球の再現度が高くなった」と手応えを口にする。
5月6日のくふうハヤテ戦(ちゅ~るスタジアム清水)では、9回116球を投げて6安打で公式戦初の完投、完封。8回に「まだ行かせてください」とコーチに直談判して、投げきったという。
6月5日の中日戦では、大学時代以来のみずほペイペイドームで先発。疲労もあって球数制限があり、4回途中66球1失点で降板した。「打者の反応は冷静に見られたけど、考えすぎていた。球数が多くなってしまった」と振り返る。その上で「打者との距離を近く感じて投げやすかった。(降板は)悔しさはあるけど、経験できたことは良かった」とうなずく。
支配下枠は、残り4枠空いている。同じ育成左腕では三浦瑞樹ら安定している投手が目立つ。「みんな調子がいいので、普通に負けないようにしたい」と力を込めた。(浜口妙華)