「福幸」金沢すいか20万円 初競りで最高値 収益は復興義援金に

2個20万円で競り落とされた能登福幸金沢すいか=7日午前6時半、金沢市中央卸売市場

 金沢市の農産物ブランド「金沢そだち」に認証されている大玉の「金沢すいか」の初競りは7日、同市中央卸売市場で行われた。能登半島地震の復興にちなみ、果皮に「福(ふっ)」「幸(こう)」の文字が入った「能登福幸金沢すいか」(3Lサイズ2個入り)が競りにかけられ、過去最高の20万円の値が付いた。収益は義援金に充てられる。

 このスイカは表面に文字の形のテープを貼って育てられた。購入したバロー(岐阜県多治見市)の果物チーフバイヤーである柴田一人さん(40)は「生産者の思いがつまっている。おいしさをPRし、復興に貢献したい」と話した。金沢市大桑3丁目のバロー大桑店で9日まで展示し、その後に販売する。

 通常の金沢すいかは約500ケース(千個)が、ほぼ例年並みの1個あたり2千~2350円で競り落とされた。出荷は7月下旬ごろまで続く。

 競りに先立ち、市農産物ブランド協会の虎本重会長(JA金沢市組合長)、村山卓市長、同JA西瓜(すいか)部会の清水大志部会長、同JA金沢こだま西瓜部会の木谷雄一郎部会長があいさつした。

 これまでの最高額は2022年の「金」と「沢」の文字が入った「金沢すいかプレミアム」で、2個15万円だった。

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