職員に年齢と出産経験・出産方法を聞いた市長の発言はセクハラ ほか7件をパワハラと認定 福岡・宮若市議会

福岡県宮若市の塩川秀敏市長の職員に対するパワハラ問題で市議会の百条委員会は、調査した53件のうち、7件を「パワハラ」と1件を「セクハラ」と認定することを決めました。

百条委員会が市長の53の言動を調査

宮若市議会では7日、塩川市長のパワハラ問題を調査する百条委員会が開かれました。

委員会は、これまで市の職員に対する53件の塩川市長の言動を調査してきました。

関係者提供の動画
市長「運転手やったら自分のスマホ見るんか」
職員「すみません」
市長「すみませんですむか!」

7日の委員会では公用車で運転手に対して声を荒らげた発言など7件をパワハラと認定し、女性職員に対し出産の時の状況を聞いた発言1件をセクハラと認定しました。

調査特別委員会 神谷喜久雄 委員長
「委員1人1人の意見が出てくると思いますので、それを参考にしながら報告書作成に向けて進めていく」

百条委員会は、6月議会中に調査報告書をとりまとめることにしています。

【パワハラと認定された発言】

(1)「僕は365日24時間働いている。お前たちも寝る間はないぞ。死ぬ気で働け」との発言を繰り返していたこと

(2)忌引きで3日休んだ職員に対し、「忙しい時期に休暇とは何事じゃ。3日間何をしていたのか」との発言

(3)公用車での「すみませんですむか」と声を荒げた発言

(4)職員に「辞めろ」といった発言

(5)職員に机をバンバン叩きながら大声で叱責したこと

(6)職員と2人きりの市長室で、突然激高し「政策を決めるのはお前たちじゃない。何勝手に決めているんだ」と筆記用具の先を何度も机にたたきつけながらどなったこと

(7)「だから宮若市の職員はだめなんだ」という発言

【セクハラと認定された発言】

初めて面談する女性職員に対し、年齢を聞いた後、「子供はいるのか、出産が遅かったか、出産は普通か切ったか(帝王切開かどうか)」という発言

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