堀口恭司、ペティス戦でRIZINと「一区切り」 契約に言及「この先どうなるかは分からない」

堀口恭司【写真:山口比佐夫】

セルジオは堀口を称賛「非常に危険なアスリート」

RIZINフライ級王者の堀口恭司(33=ATT)が7日、格闘技イベント「RIZIN.47」(9日、東京・代々木第一体育館/ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)の試合前記者会見に出席した。元Bellatorバンタム級王者のセルジオ・ペティス(30=米国)との対戦を前に現在の心境を語った。

堀口はここ数戦、フライ級で戦い絶好調。前線の王座決定戦では新星・神龍誠相手に圧倒的な力の差を見せつけ、2R・一本勝ち。UFCへ再び参戦することを望んでいたが、交渉は難航。最終的には階級を一つ上げ、かつて自身がKO負けを喫したセルジオと対戦することになった。

セルジオとは2年半前にBellatorのタイトル戦で対戦。堀口が間合いを制し、3Rまで優勢に進めていたが4Rに悲劇が起きる。予想だにしていないバックブローを被弾し、堀口はそのままグラウンドへ倒れた。今回はホーム・日本でのリマッチだ。

セルジオは試合前会見で「非常に危険なアスリート。レスリングも柔術も打撃もできる。全く油断はしていません」と堀口を称賛。「勝ち逃げすれば良かったのでは」という質問に対し、前回の対戦で3Rの間コントロールされたことを上げ「堀口にはリマッチの権利がある」と紳士的なコメントをしていた。

その上で試合展開について「前回の試合の、3Rの続きをやってくると思う。自分がやりづらいところを作ってくる。自分としては打撃戦をしたい」と語った。

一方の堀口は「まだ試合をやる感じがしてないですね。コンデションは全く問題ないですね」と普段と全く変わらない。相手のイメージも「回転系の技が多いストライカー」。「どんなポジションでも自分が有利に立てるゲームプランを作ってきた。最終的には自分が極めたい」とプランを明かした。

元Bellator王者を倒せば、海外の市場に大きなインパクトを与えることになる。「この試合をUFCへのアピールにしたいか」と聞かれると「あまりそこは考えていなくて、まずはここをしっかり勝つことを考えています」と語った。

また増量は「無理やり食べないといけないのできつい」としながらも今後はバンタム級で戦うことも示唆。RIZINとの関係について「喧嘩とかではなく契約上の問題で、この先どうなるかは分からないですけど、一区切りがつくかなという感じですね」と語るにとどめた。ENCOUNT編集部

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