無農薬・自然農法で生産した「島麦かなさん」 パンや焼き菓子に使い販売、行列できる 沖縄・うるま市

「島麦かなさん」を使った商品が並んだ「麦の収穫祭おきなわ麦うまちー」の会場=2日、うるま市・うるマルシェ

 【うるま】県麦生産組合(稲福信吉会長)は2日、うるま市前原の農水産物直売所「うるマルシェ」で「第9回麦の収穫祭おきなわ麦うまちー」を開いた。同組合が無農薬・自然農法で生産したブランド麦「島麦かなさん」を使ったパン、焼き菓子などを販売する19店舗が出店し、行列ができるほどの盛況ぶりだった。

 稲福会長は「今年は沖縄本島内で7トン余りの麦の収穫があり、農家さんのご尽力で豊作だった。安心安全な麦を消費者の皆さんにお届けすることをコンセプトに生産に励んで9年目になる。今日はおいしいパン、焼き菓子、そばなどを楽しんでほしい」とあいさつした。

 中村正人市長は「うるま市の農家が、本島の麦収穫量の約80%を生産している。地産地消で盛り上げていきましょう」と祝辞を述べた。

 読谷村から訪れた野本峰孝さん(45)は「島麦かなさんの全粒粉のくるみパン、しおバターコーンなどを買った。次は沖縄そばを食べます」と次々買い求めていた。(与古田徳造通信員)

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