インターハイ陸上、京都府大会 近畿大会の切符目指した高校生アスリートのそれぞれの思い!

陸上のインターハイ京都府大会では、一部の種目を除いて、選手たちは6位以内に入れば、
近畿大会への切符を手にします。
そして近畿大会でも6位以内に入れば、全国大会への出場権を得ることになります。
まずは、近畿大会の切符を勝ち取りたい!
そんな高校生アスリートの思いに迫りました。

3日間に渡る熱い戦い!
女子3000mに出場した西京高校1年の岡田選手は落ち着いていました。
序盤からハイペースのレース展開になりますが、自分のペースでタイムを刻みます。
レース後半、徐々に順位を上げ、岡田選手は、自己ベストを更新する記録で5位に入り、近畿大会への切符をつかみ取りました。

【声】西京高校 岡田陽菜乃 選手(1年)
「今まで9分台を出したことがなかったので絶対出そうと思っていた。
初めて近畿大会という大きな舞台へ出場できるので、すごくうれしい。
先輩と一緒に行けるのがうれしい」

岡田選手は3位に入った先輩と共に、近畿大会でも全力を出し切ります。

【声】西京高校 栃尾佳穂選手(2年)と岡田陽菜乃選手(1年)
「近畿大会がんばるぞー!最強(西京)」

男子5000mに出場した洛北高校3年の山本選手は、レース終盤の最後の1周で、ひとつ順位を上げ、6位に入りました。
近畿大会の切符を手に、「もうこれ以上ない!」という喜びをかみしめました。

【声】洛北高校 山本琉生 選手(3年)
「最後まであきらめなかった。
目標を6番にしていたので勝てて良かった。
1年生、2年生と京都インターハイに故障で出場できず、3年生、最初で最後の京都インターハイ。
全国へつながる道で、賭けている思いは人一倍あったと自分では思っている。
人生で一番うれしい」

女子100m決勝では、西城陽高校3年、森井選手が6位に入りました。
1年の終わりから肉離れを繰り返し、練習も中々取り組めない日々が続きました。
それでもあきらめなかった森井選手も、最終学年で初の近畿大会へ出場権を得ました。

【声】西城陽高校 森井彩月 選手(3年)
「昨年は、決勝にも残れなかったので、ケガなどいろいろあって。ずっと近畿大会へ行きたい目標があり、うれしくて感動した。
みんなが、自分のことを思って喜んでくれたのが、うれしかった。
悔いの残らないような陸上人生にしたい」

下剋上を掲げ、圧巻の走りを見せた選手がいました。
男子200mで6位に入った鳥羽高校3年、中川選手です。

【声】鳥羽高校 中川裕輝 選手(3年)
「京都インターハイでは下剋上という形で下から追い上げる感じだったので、近畿大会も自分より(成績が)上の選手がいますが、勝ち切っていけるような選手になっていきたい」

男子3000m障害で特別な思いを持って出場した選手がいました。
福知山成美高校3年、伊藤選手です。

【声】福知山成美功旺 伊藤陸 選手(3年)
「去年6位以内でレースを進めていたが、脱水症状などで6位以内に入れなかった先輩がいる。
その先輩の思いも晴らしてやろうと走りました」

尊敬する去年のキャプテン・大西選手の無念を晴らしたい。
胸に持つ、その思いが、心の支えとなり、見事6位に入りました。

【声】福知山成美高校 伊藤陸 選手(3年)
「正直しんどかったので、ゴール後は何も考えられなかった。
しばらくして6位以内が取れたということを実感してうれしかった。
(先輩へメッセージ)大西圭吾さん近畿大会を勝ち取りました。
全国大会へ向けがんばります」

最後に今シーズン、最も活躍が期待される選手を紹介します。
去年、全国インターハイのハンマー投げで準優勝した花園高校のアツオビン選手です。
1投目で自身の持つ大会記録を軽々と更新、優勝を飾りました。
また、砲丸投げと円盤投げでも優勝し、去年に続き、京都大会3冠に輝きました。
驚異的な活躍をささえ続けているのは、母の手料理だそうです!

【声】花園高校 アツオビン・アンドリュウ選手(3年)
「結構、小食で体重が全然増えなくて、中学生くらいから困っていたが、ほんまに母の料理の味で、ひたすらご飯をモリモリ食べられてありがたい。
キーマカレーが一番好き」

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