マカオ、覚醒剤の吸引及び密売で地元の男とフィリピン人の男の計3人逮捕

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は6月5日、”アイス”と呼ばれる覚醒剤の吸引及び密売に絡み、マカオ人のシェフとの男1人とマカオで就労するフィリピン人の男2人の計3人を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月4日午後、”アイス”を吸引したとの情報を受けてマカオ人のシェフの男を勤務先で逮捕。男は吸引を認めたとのこと。その後、同局が物品の出どころについて捜査を進め、同日夜にマカオ半島中区のカジノ施設付近でフィリピン人の男1人の身柄を拘束。この際、男が所持していた小袋1点を路上に投げ捨てたが、鑑定の結果、中に約0.52グラムの”アイス”が入っていたという。同日深夜、マカオ半島下環エリアで別のフィリピン人の男の身柄を拘束し、男の所持品の中から合計約0.9グラムの”アイス”が入った小袋2点が見つかり、さらに男の自宅の捜索においても合計約1.9グラムの”アイス”が入った小袋6点、電子計量器、吸引器具などのほか、密売による所得とみられる現金1万0800パタカ(日本円換算:約20.9万円)を発見したとのこと。同局が本件に絡み発見・押収した”アイス”の総量は約3.3グラム、末端価格にして約1万パタカ(約19.3万円)に上るという。

 同局では、上述の男3人について、不法麻薬・向精神薬吸引、不適当器具・設備所持、麻薬密売などの罪で検察院送致する方針。

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