「世界一過酷なレース」開幕 累積標高エベレスト登頂2回分 完走56時間以内 兵庫・丹波でトレイルランニング大会  

起伏に富んだ「世界一過酷な」コースを駆け抜けるランナーたち=丹波市山南町岩屋(撮影・秋山亮太)

 駆け上がる累積標高はエベレスト登頂2回分。100マイル超(168.7キロ)のコースを夜通し走るトレイルランニング大会が7日、丹波市で始まった。アップダウンに富む山中を、56時間以内に走りきらなければならない「世界一過酷なレース」に、屈強なランナーたちが挑んでいる。

 3回目を迎えた「TAMBA100アドベンチャートレイル」。実行委員会によると、100マイルを走る大会は兵庫で唯一。9日までの日程で20キロ、キッズ2.5キロなどのレースも行う。

 100マイルレースには、米国やインドなど海外選手4人を含む61人が参加。7日午前7時、丹波の森公苑(丹波市柏原町柏原)から一斉にスタートし、すぐに森の中へ。登山道だけでなく、岩場ややぶなど道なき道を行き、トップ選手はほぼ不眠で完走を目指す。

 実行委員長を務めるプロトレイルランナー中谷亮太さん(33)=丹波市=は「世界的に見てもこれほどアップダウンのきついコースはない。継続開催し、丹波には世界に誇れるものがあると発信していきたい」と話す。(那谷享平)

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