【インタビュー】大原優乃、「甘利田先生のような教師が実際にもいたらよかったなと思いました」

俳優の大原優乃が、市原隼人主演の人気シリーズ、その劇場版最新作『おいしい給食 Road to イカメシ』に出演した。ドラマ版シーズン3に続いて新米英語教師の比留川愛役を演じた大原に、これだけ長く愛され続け、今なおファンが増え続けている同シリーズの魅力を聞いた。

―『おいしい給食』シリーズの劇場版最新作が公開になりましたが、最初はドラマ版のシーズン3への出演でした。主演の市原隼人さんほか、スタッフ&キャストが揃っている中への参加だったと思いますが、最初の印象はいかがだったでしょうか。

この作品に携わるすべての部署の方たちが深い作品愛を持っている現場でした。ワンカットを撮るにあたっても、それぞれの部署の方たちがその時のベストな判断で動いて、そのワンカットに想いを込めて撮影している現場だったのですが、これは当たり前のようでいて、なかなかない現場だなと思いました。それがとても印象的でした。

―演じられた役柄は新米英語教師の比留川愛というキャラクターでしたが、演じる上で何を大切にしていましたか。

この『おいしい給食』シリーズは1980年代の、昭和の年代が舞台の物語なので、まず役作りとしては、所作であったり、声のトーンを意識して演じさせていただきました。あとはヘアスタイルも当時の“聖子ちゃんカット”に似せて作っていただいているので、役柄に合わせて自分のヘアスタイルも変えて撮影現場には入らせてもらっていました。

―このシリーズではお腹が空いてしまうほどおいしそうな給食も毎回のお楽しみですが、給食にまつわる思い出はありますか。

わたしが給食を食べていた時期は小学生の頃だったのですが、その当時は食べるスピードがとても遅かったんです。昼休みになってもひとり机を下げて、教室で残って食べているような子どもでした。

この映画の中で「給食は戦いです!」と、給食と戦っている生徒の子が出て来るのですが、わたしもまさにその小学生の当時、彼のような気持ちで給食は戦いというイメージだったので、この作品に出会った時に甘利田先生のような教師が実際にもいたらよかったなと思いました。

―甘利田先生は給食命の破天荒なキャラクターなので、面白おかしく描かれていますが、それだけではないところがポイントですよね。

一見すると給食のことを言っているようで、その裏には教育であったり、社会に対しても刺すようなセリフを言っていたりするんです。給食だけでなく、全ての世代の方に必ず刺さるセリフがある作品だなと思います。

―また、比留川先生は甘利田先生の影響で人生の一歩を踏み出すようなところもあったかと思いますが、ご自身でもターニングポイントになったと思うような出来事、出会いはありましたか。

もともと10歳の頃からグループでの活動をさせていただいていて、そのグループの活動終了後、個人でお仕事をするようになってから初めてレギュラーでお芝居をさせていただいた作品が『3年A組 ―今から皆さんは、人質です』という作品でした。それまでは自分の意思を周囲に上手く伝えて来れなかったということもあり、この作品に出会ったことで自分も周りもいい意味で変わった、転機になったのかなと思います。

初めていただいた連続ドラマの役で、オーディションで自分でつかめたということもうれしかったのですが、周りの生徒役のみなさんは、たくさんの現場を経験されているお芝居の先輩方だったので、同世代とはいえ、そういった意味でいろいろな刺激をいただいて、焦りもありましたし、より目標が明確になった時期でした。

―最後なりますが、作品を楽しみにしている方たちへメッセージをお願いいたします。

笑って泣いてお腹が空く給食スぺクタクルコメディーというジャンルがこの映画で提示されていると思いますが、まさにそのとおりだなと思います。給食というものを通していろいろなドラマが描かれているので、ぜひこの映画のメッセージをどの世代の方にも受け取っていただけたらと思います。

(C) 2024「おいしい給食」製作委員会
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