韓国の28歳プロゲーマー、LoL初の殿堂入りの快挙!世界唯一のベンツ高級車贈呈も「当然のこと」

韓国人プロゲーマーのFaker(28/本名イ・サンヒョク)が、『League of Legends』(以下『LoL』)のeスポーツ史上初の“殿堂入り選手”となった。もはや「Fakerのための殿堂入り」と言っても過言ではない。

『LoL』を開発したゲーム企業ライアットゲームズは6月6日、ソウル奨忠洞(チャンチュンドン)の新羅(シルラ)ホテル迎賓館で「伝説の殿堂」殿堂入り式を行った。

『LoL』eスポーツのレジェンドを称える場で、Fakerが殿堂入りの第1号選手となった。

Fakerは殿堂入りに際し、「今までよくやってきたと思う。若いときは未熟で、考えることも今とは違ったが、大きく成長した。その部分が満足だ。自分にはこれからもずっと試練があるだろう。それを勝ち抜くことに意味があると思う。プロ生活は上手くいくことばかりではない。今後10年間も道を模索し、発展していく。それが目標だ。地道に頑張りたい」とコメントした。

Faker

「『LoL』を通じて成長した」

同日、Fakerは特別に制作されたユニホームの入った額縁を受け取り、トロフィーも受け取った。

また、『LoL』スポンサーのメルセデス・ベンツはFakerの殿堂入りを記念し、全世界で唯一の特別デザインが施された高級車「メルセデスAMG SL63」をプレゼントした。

ライアットゲームズ・アジア太平洋eスポーツ総括のオ・サンヒョン氏は、「『LoL』eスポーツ最初の殿堂入り者であるFakerは、『LoL』eスポーツが世界的な人気を集めるモメンタムを生み出した。また、“人間イ・サンヒョク”もファンが崇めるほどの人間性を兼ね備えている。eスポーツに良い影響力を発揮している」と強調した。

「League of Legends Champions Korea」のイ・ジョンフン事務総長は、「Fakerが初代殿堂入り者として名前を上げることは、『LoL』eスポーツファンであればあまりに当然のことだろう。実力と人間性を兼ね備えた選手だ。“唯一無二”や“空前絶後”の修飾語を使っても足りない。すべての道はFakerに通じている」と祝福の言葉を伝えた。

メルセデス・ベンツ・コリアのマティアス・バイトル代表は、「特別なプレゼントを贈ることにした。世界でたった一つの車だ。誰かのためにオーダーメードで制作を進めた。感激の瞬間だ。Fakerには今後も良いキャリアを続けてほしい」と述べた。

チームメイトと記念撮影をするFaker(中央)
メルセデス・ベンツ・コリアのバイトル代表(左)と記念撮影をするFaker

殿堂入り式では記念映像も上映され、同僚選手をはじめeスポーツ関係者が大勢登場し、Fakerの殿堂入りを祝福した。

Fakerは「映像をとてもよく作ってくださり、泣きそうになった。本当に多くの方々がメッセージを残してくださり、感動的だった。感謝の言葉しか申し上げられない。こんなにたくさんの準備をしていただけるとは思わなかった。見るたびに新しいものが出てきて驚いた。とても感謝している」と感想を述べた。

また、メルセデス・ベンツから新車を受け取った感想については、「必ず乗ってみなければならないようだ。助手席に誰かを乗せて走ることはあまり多くないが、チームメイトを乗せようと思う。サマーシーズンにキャリーした選手を乗せたい」と笑顔で伝えた。

Faker

そして、“スーパースター”としての人生を問われると、「年が経つほどにeスポーツ市場も大きくなるので、関心も多くなっていると思う。道端でも気づいてくださることが多く、感謝している。時には不便なこともあるが、そういったことも当然あり得ると思う。感謝の気持ちが大きい」と強調した。

続けて、「最初はお金をたくさん稼ごうとした。18歳でデビューしたのに、月給で200万ウォン(日本円=約22万円)をいただいた。嬉しかったし、“お金をたくさん稼ぎたい”と思った。ファンの愛を長い間受けることは難しい。今はファンの愛がモチベーションだ。ファンミーティングのときも、ファンに会えると嬉しい。ファンを見るたびに胸がいっぱいになる」と力を込めた。

最後に、Fakerは『LoL』への感謝の意を表した。

「『LoL』を通じて成長した。個人的にもそうだし、周りの方々も私を見てインスピレーションを得たと言っていた」というFakerは、「10年は長いとよく言うが、自分は短いと思う。短い時間でたくさんの経験をしてきた。本当に感謝している。人生を学ぶきっかけになったと思う」と伝えた。

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