総計23台のハイパーカーが終結!WEC第4戦開幕に合わせ、恒例の公開車検がかつてない盛り上がりを見せる【ル・マン24時間 プレビュー】

2024年6月15日〜16日(現地時間)、WEC世界耐久選手権のハイライトともいえる第4戦「ル・マン24時間」決勝がル・マン(フランス)のサルテサーキットで開催される。。レーススケジュールは6月12日水曜日から始まり、24時間にわたる決勝レースはおよそ30万人の観客が見守る中、6月15日土曜日16時(日本時間:6月15日土曜日23時)にスタートする。

特別なレースに世界のスポーツカーブランドが集う

1923年に第1回大会が開催されて以来、ル・マン24時間レースは世界の自動車メーカーの目標となり、自動車技術を磨き、進化させる重要な役割を担ってきた。世界の名だたる自動車メーカーがこのレースに挑み、苦汁をなめさせられ、進化してきた。WECの世界チャンピオンとして直近の6年でル・マン5勝を挙げているトヨタも、1985年にル・マンに初参戦した当時は世界の高い壁を打ち破れなかったが、ル・マンで技術を磨き、「耐久レースの王者」と言われるようになったのはご存知のとおりだ。

1年でもっとも昼間の時間が長いこの時期に開催されるル・マン24時間。レースはふだんは公道として使われている部分も含めて、全長13.626kmのコースで行われる。

そして、トヨタは「耐久レースの王者」となった2024年も、ポルシェ、フェラーリ、プジョー、アルピーヌ、BMWなど、耐久レースの歴史で数々の伝説を打ち立ててきたメーカーとともに、再生可能原料100%のバイオ燃料、さらに高い燃焼効率を求めるハイブリッドという新たなテーマの下で挑戦を続けている。

今年のル・マン24時間には、トヨタ2台、 ポルシェ6台、フェラーリ3台、キャデラック3台、プジョー2台、ランボルギーニ2台、プジョー2台、アルピーヌ2台、イソッタ1台の、実に23台ものハイパーカーが集結、歴史に残る激戦が予想される。

2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ハイパーカークラス エントリーリスト

2 キャデラックVシリーズ/キャデラックレーシング
3 キャデラックVシリーズ/キャデラックレーシング
4 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
5 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963/ポルシェペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
8 トヨタGR010ハイブリッド/トヨタGAZOOレーシング
11 イソッタティーポ6-C/イソッタ・フラスキーニ
12 ポルシェ963/ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
19 ランボルギーニSC63/ランボルギーニ・アイアンリンクス
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 ポルシェ963/ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
63 ランボルギーニSC63/ランボルギーニ・アイアンリンクス
83 フェラーリ499P/リシャール・ミルAFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
99 ポルシェ963/プロトンコンペティション
311 キャデラックVシリーズ/ウェーレンキャデラックレーシング

シーズン最大のレースであり最も楽しみなレース

2024年のル・マン24時間レース決勝は、6月15日土曜日16時(日本時間6月15日土曜日23時)にスタートするが、すでにル・マンの街はレース一色となっていて、6月7日(金)と8日(土)にはル・マン市街中心部で恒例の公開車検が行われ、いよいよイベントがスタートする。この公開車検はファンにとっては間近にマシンを見ることができるチャンスとなっている。

ル・マン市街中心部で行われる公開車検。いまや恒例となっている人気イベント。間近でマシンを見ることができる。

さらに6月8日(土)午後3時半から2.1kmにわたり市街周辺を巡るパレードが行われ、9日(日)は参加する全チームにとって今年初めて公道区間を含むサルト・サーキットを走行できるテストデーとなる。

ル・マン24時間の公式レーススケジュールは、6月12日(水)のフリー走行からスタート。この日の2回のフリー走行に挟まれるように予選が行われ、この予選の各クラス上位8台が翌13日(木)午後8時(日本時間14日午前3時)より行われるハイパーポールに進出し、上位8グリッドを決定する。

6月14日(金)には走行はなく、ドライバーズパレードなどのイベントのみが行われ、24時間で戦われる決勝レースは15日(土)現地時間午後4時(日本時間午後11時)にスタートが切られる。

ル・マン24時間レースは、最後までなにがあるかわらないワクワク感はもちろんだが、ル・マン市街中心部で恒例の公開車検から30万人の観客が見守る表彰式まですべてが特別で興味がつきない。

公開車検の後には、各チームの記念撮影も行われる。

2024年WEC第4戦ル・マン24時間 タイムスケジュール

フリー走行1回目:6月12日水曜日14時〜(日本時間6月12日水曜日21時〜)
予選1回目:6月12日水曜日19時〜(日本時間6月13日木曜日2時〜)
フリー走行2回目:6月12日水曜日22時〜(日本時間6月13日木曜日5時〜)
フリー走行3回目:6月13日木曜日15時〜(日本時間6月13日木曜日22時〜)
ハイパーポール:6月13日木曜日20時〜(日本時間6月14日金曜日3時〜)
フリー走行4回目:6月13日木曜日22時〜(日本時間6月14日金曜日5時〜)
ウオームアップ-:6月15日土曜日12時〜(日本時間6月15日土曜日19時〜)
決勝:6月15日土曜日16時〜(日本時間6月15日土曜日23時〜)

なおトヨタはル・マン24時間レースに向けてTGR公式サイト内に「ル・マン特設サイト」を開設。2台のGR010 HYBRID、ドライバーやWECチームメンバーが一丸となってル・マンに挑戦する姿を描いたキービジュアルも公開している。

また6月16日(日)には、トレッサ横浜南棟1Fセンターガーデン、裾野市民文化センター(静岡県)、カラフルタウン岐阜で、ル・マン24時間レースパブリックビューイングを開催する。

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