総社の畑で純白のカラー見頃 20日まで摘み取り体験も

 吉備高原の山あいにある総社市宇山の畑で、花材として人気のカラーが見頃を迎えた。茎の先に純白の苞(ほう)が輝き、現地では摘み取り体験が楽しめる。

 同所の横田萬吏子さん(80)が観賞用に育てていたカラーを活用して地域の魅力発信につなげようと、地元の住民団体「おかやま昭和暮らしプロジェクト」が2019年から栽培に協力。今年は5アールの畑で5月中旬から花を付け始めた。

 同月末に行われた摘み取り体験会では市内外から訪れた10人が好みの花を選んではさみで丁寧に切り取り、岡山市北区の女性会社員(46)は「畑までの道のりも楽しく、すがすがしい気持ちになれた」と里山を満喫し満足そう。参加者を案内した横田さんも「住民が少なくなる中、若い人たちとの交流は励みになる」と喜んでいた。

 体験会は随時開催し20日までの予定。切り花20本と1株を持ち帰ることができ、参加費は1人1500円。

 昭和暮らしプロジェクトでは畑の手入れに年4回協力するオーナーも募集中。摘み取り体験、オーナーの申し込みはプロジェクトの山田ゆきえ代表(090―6434―5829)。

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