「朝ドラ」ロケ地で名古屋が人気 撮影スポットを巡るツアーに応募殺到

「朝ドラ」のロケ地として今、名古屋の「ある場所」が大人気なんです。その場所を巡るツアーに応募が殺到しているということです。

名古屋市の市政資料館、平日にも関わらず、たくさんの人が訪れています。 そのわけを尋ねてみると―― Q.人がかなり多いようですが 「朝ドラのロケ地として使われまして、昨年同時期比で2.3倍と多くのお客様にご利用いただいています」(名古屋市市政資料館 岡部真由子さん) 現在、放送されている日本初の女性弁護士の一人、三淵嘉子さんをモデルとした朝ドラ。 そのロケ地の一つがこちらの名古屋市市政資料館なんです。

作品内では「東京地裁」としてたびたび登場

入口を入ると見えるこの階段は、ドラマでは「東京地裁」としてたびたび登場します。 「今年度になって、開館前にもお客さんがお待ちいただいている。これまでにはなかったです」(岡部真由子さん) Q.見てほしいポイントは 「ステンドグラスだと思う。正面のステンドグラスは、天秤になっている。罪と罰がバランスとれるよう公正な裁判を表したものになっている」 実は、この建物もかつては裁判所として使われていて、ドラマのモデル、三淵さんもここで勤務をしていたそうです。 訪れた人は―― 「市政資料館がドラマにでていて、ぜひこの場所に立ちたいと思い来ました。全国的に放送されて名古屋に観光に来てくれる人もいるといいと思う」(名古屋市民) 更に、ドラマでは放送されていない魅力もたくさんあるといいます。 「建物の重要文化財の魅力を感じてほしいですが、当館は公文書館の役割もあります。こうした機会にそういったことも知ってもらって利用してほしい」(岡部真由子さん)

名古屋市役所も“ロケ地”として話題

もう1カ所、“ロケ地”として話題となっているのが、名古屋市役所です。 「たくさんの人がいらっしゃっているので、ドラマの影響は大きいのではないか」(名古屋市 総務局総務課 三浦佑太さん) では、どういった場所が「ロケ地」となったのでしょうか―― 「こちらの北側の廊下。映画やドラマにもたくさん使われている」(三浦佑太さん) 主人公が仲間と法律を学んだ大学の廊下がこの場所なんです。 市役所では、ほかにもこんなシーンが。 主人公が勤務する司法省の廊下として使用されているのは、市役所の中央廊下。 ここでも、ドラマのロケ地にとどまらない魅力が―― 「横から見ていただくと窓が少しうねっているような形に見えます」(三浦佑太さん) 昭和初期に建てられた、名古屋市役所。当時は、手作りで窓ガラスが作られていて、割れていないものは、当時のまま使われているということです。

市役所と市政資料館をめぐる特別ガイドツアー

大きな反響に、名古屋市はあるものを準備したといいます。 「普段、配っているこちらの“見どころマップ”に加えて、ロケ地どこで撮影されたか記載した小さいロケ地マップも作っている」(三浦佑太さん) 名古屋市は、15日に朝ドラの撮影スポットを中心に市役所と市政資料館をめぐる特別ガイドツアーを実施します。 「来館者が増えてきたということもあって、市政資料館と(市役所)本庁舎と合同で見ていただいて、市の建物の魅力を感じてもらう」(三浦佑太さん)

ツアーの倍率は60倍以上

6日が締め切りだったということですが―― Q.どれくらいの応募があった 「6000人以上の方が応募をいただいた」(三浦佑太さん) Q.定員は 「定員は80人。倍率が60倍以上」(三浦佑太さん) 「これだけ多くの方に高い関心を持っていただけてありがたい。こちらの建物は重要文化財に指定されていて、昭和初期の雰囲気を楽しんでいただきながら歴史を感じていただきたいと思っています」(三浦佑太さん)

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